本日6月20日より、上川端商店街にて八番山笠 上川端通の飾り付けが始まりました。昨日は棒締めを行った上川端通。棒締め、試し舁き、そして飾り付けと、昨日・今日の様子をまとめてレポートします。
昨日19日の午前9時より、上川端商店街にて上川端通の棒締めが始まりました。上川端通の関係者、山大工など35名ほどが、棒締めに参加しました。
表側には、八番山の特徴である伸縮する矢切が準備されています。
「棒締めたー!」の声と縄を叩く木槌の音が、上川端商店街に響き渡ります。この土曜日は快晴。前夜雨が降った事による蒸し暑さもあり、棒締め参加者の額には汗がにじみます。
この日は、一本通りを挟んだ博多リバレイン側の方では、十一番山笠 川端中央街の棒締めも行われました。
午前11時半、上川端通の棒締めが終了。舁き棒に舁き縄を掛け、いよいよ試し舁きです。
「もーろ!」の掛け声と共に、上川端商店街を締め上がったばかりの山笠台が走り出しました。飾りは付いていませんが、みんな地下足袋で笑顔の気モード。上川端商店街のアーケード内に「オイサ!」の声が響き渡りました。
午後1時より、上川端通は山笠台に矢切を建てる作業に入りました。
上川端通は「走る飾り山」。電線に引っかかってしまう高さの部分は伸縮自在となっています。左右の矢切と伸縮する真ん中の矢切を組み合わせて、建てられていきます。この後、伸縮用のためのチェーン滑車を取り付けて伸縮のテストが行われました。
そして本日20日。早朝の午前8時より、飾り付けが始まりました。本日は今にも泣き出しそうな曇天の天気。アーケード内とはいえ、少々薄暗い灯の中でのスタートとなりました。
今年の上川端通の標題は、表は「西遊記(さいゆうき)」、見送り「本朝廿四考(ほんちょうにじゅうしこう)」。
飾りは前日に川端ぜんざい広場に搬入しており、ぜんざい広場から次々と運び出して飾りを並べていきます。
並べられた人形や飾りに、見送りを担当する田中勇人形師やサポートの人形師の方々が、最後の手直しを行ったり、手に持たせるパーツを取り付ける作業を行います。
まずは表の人形が、矢切に上げられていき、山大工の手によって跳ね木に取り付けられ、固定されます。表の飾りを担当する田中比呂志人形師がピンマイクで位置の指示を出していきます。息子である田中勇人形師もその指示に合せて、一緒に飾り付けを行っていきます。
朝の出勤時間に行われているこの飾り付けに、通行人の人達も思わず見上げて、写真に収める人も。この飾り付けの模様をFBSのテレビクルーが取材していました。こちらは飾り付け中の八番山を撮影している人を撮影するテレビクルーを撮影する山笠ナビ、の図です。
午前9時前には表の人形の大半が矢切に上げられました。
午後1時に見に行くと、すでに表も見送りも人形が上げられ、細かい飾り付けの作業に移っていました。見送り側では田中勇人形師が、メガホンを片手に矢切に上がった山大工やサポートの人形師に指示を出して、飾り付けを行っていました。
表の飾り付けが行われながら、飾りは飾り山の側面へと移行しつつありました。山小屋がない「走る飾り山」ですので、表と見送りだけでなく側面の飾りの様子も見所の一つです。
上川端通の飾り付けは明日21日まで続けられる予定です。
明日から川端中央街の飾り付けも始まり、一般公開日を週末に控えた今週は、飾り山各所で飾り付けが急ピッチで行われます。