博多祇園山笠の山笠奉納の舞台となる櫛田神社。その前の通りは通称「土居通り」と呼ばれ、土居流はこの通りに面した町で構成されています。
この流も古い歴史を誇りますが、実は昭和41年に行われた「博多地区町界町名整理事業」のあおりで伝統あるすべての町名が消滅してしまった地域です。これを不服とした当時の町総代会が流の解散を決め、一度は土居流の名前が消える事態となってしまったのですが、熱心な若手達が流の存続を強く要請し、「土居流保存会」をつくって暫定的に流を継承しました。この努力が実り、3年後に正式に「流」として復活しました。
雷電為右衛門は江戸時代に活躍した大相撲力士。現役生活21年、江戸本場所在籍36場所の内、大関在位27場所で、通算黒星がたったの10個。勝率9割6分を越える大相撲史上未曾有の最強力士とされている。ちなみに当時は横綱制度がまだ確立していなかったため、事実上大関が最高位。日本にはもともと大地を力強く踏みしめることで土地から災いを追い払い、豊作を祈願するという考え方があった。相撲においても土俵の上で力士が四股を踏むことによって穢れや邪気が払われるとされ「五穀豊穣・無病息災」の意味を持つ。山笠神事において、舁き手が山を担いで地面を踏み鳴らし「オイサ」という掛け声と共に、町を駆け回ることも同様に清めと祈りに通じている。令和四年の土居流は力強く四股を踏む雷電の人形とそれを担いで駆け回る舁き手達によって、新型コロナの為に三年の空白の空いた博多の地を踏み鎮め、五穀豊穣と無病息災を願う。
[人形師:中村弘峰]
福岡市営地下鉄「中洲川端」より徒歩5分
西鉄バス「土居町」下車より徒歩5分
7/1 (金) |
7/9 (土) |
7/10 (日) |
7/11 (月) |
7/12 (火) |
7/13 (水) |
7/14 (木) |
7/15 (金) |
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当番町 お汐井取り |
全町 お汐井取り |
流舁 | 朝山 | 他流舁 | 追い山 ならし |
集団 山見せ |
流舁 | 追い山 |
17:35 | 17:35 | 17:00 | 5:00 | - | 町舁出 14:20 山列入 14:35 櫛田入 16:05 |
町舁出 14:20 山列入 14:35 始点出発 15:35 |
17:00 | 町舁出 2:20 山列入 2:35 櫛田入 5:05 |
※お汐井取りの時刻は、石堂橋の出発時刻
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