武昌太平楽とは、舞楽の曲名で左方舞と言われる唐楽に含まれ太食(たいしき)調の4人での武ノ舞である。
番舞(つがいまい)は≪陪臚(ばいろ)≫≪万歳楽(まんざいらく)≫とともにめでたい曲として天皇の即位式に奏されてきました。
中国風に武装した豪華な出立(いでたち)で舞う、面はつけず、甲をかぶり、鎧をつけたうえに肩喰(かたくい)(木製の獅子頭を模したもの)を肩に、帯喰(おびくい)(木製の鬼の面)を帯の前面につける。さらに魚袋(ぎょたい)(木製の魚)を肩から前面にさげ、籠手(こて)、脛当(すねあて)をつけ、胡(やなぐい)(矢を納める入れもの、ただし矢は逆に入れ、平和のシンボルとする)を背負い、太刀を腰に収め、鉾を手に舞う。国土安泰、雅音成就を祈る。
煌びやかな豪華衣装に勇壮な舞の様を表現しております。
[人形師:中村信喬]