現在、子供山笠を走らせているのは『博多小学校』、『千代小学校』、天神の商店街『新天町』、そしてRKB毎日放送主催の『博多子供山笠教室』です。
近年、山笠人口の減少を危惧して、地元放送局ともタイアップしながら積極的に地域外の子供達も子供山笠に参加させる動きが出ています。
「博多流」は、山笠地区内に校区を持つ博多小学校が走らせる子ども山笠です。博多小では、「総合的学習の時間」の活動の一つとして、子供山笠の人形制作を、博多人形師・置鮎さんの協力と先生方の指導のもとに行っています。
子供山笠を動かすのは、同校の男子児童約400人で、表に6年生、見送りに5年生が付き、1年生から4年生は後押し、台上がりは3年生以下という役割分担になっています。女子児童は"ごりょんさん"として、手拭い作りやお守り作り、直会の準備などを体験します。
実際の山笠と同様に子供たちの手によって棒締めや試し舁きも行われ、流舁きを経て最終日には「博多子供山笠教室」の一環として実際に櫛田入りも行われます。
1987年に千代小学校の創立百年を記念してスタートしました。
千代校区子ども会、育成連合会が中心となって運営されており、校区以外にも隣接校区の吉塚、東吉塚をはじめ板付北など他地区の児童も一部加わって大人数の流となっています。
棒締め・試し舁きを行い、祝いめでたを歌って舁き出し、2日間にわたって区域内の流舁きを行います。2012年からは櫛田入りも行うようになりました。初日には千代流の山小屋まで舁き入れ、舁き山と対面する「親子対面式」が行われるなど見所がある子供山笠です。
「山笠に参加できない転勤族や福岡部の子供達にも山笠の楽しさを伝えたい」との想いから、実に8年間もの準備期間を経て中央区天神でスタートした子供山笠です。
もともとは大名小や舞鶴小の児童が中心でしたが、現在ではさらに広いエリアの児童が参加しています。
7月7日、8日の2日間、天神の「きらめき通り」などを流れ舁きします。この流では、参加児童の全員に台上がりをさせるのが特徴となっています。
「博多山笠のすばらしさを知ってもらおう」と博多地区商店街連合会「博多のまち」とRKB毎日が主催となり、振興会と寿通の協力を得て昭和57年から「博多子供山笠教室」が開催されています。これにより、これまで参加が難しかった地域外の子供達も子供山笠に参加できるようになりました。
参加した子供たちは山笠教室を受けたあと、博多小の子供山笠に台上がりさせてもらって、楽しく山舁きを体験を行います。
毎年合計300名(2日間各150名)を募集しますので、参加ご希望の方はRKB毎日放送のサイトに毎年開設される「子供山笠特設サイト」にてご確認ください。