平成17年から登場した比較的新しい飾り山笠です。大丸エルガーラのアーケード「パサージュ広場」にありながらも山笠小屋で囲った本格的な造りで高さも13メートルあり、迫力満点です。
山笠終了後には太宰府の九州国立博物館にて約半年間展示され、その際は山小屋が建設されないため二面飾りから四面飾りへと大きく姿を変えます。その雄大かつ勇壮な姿は、博物館に来館した人たちも思わず足を止めて写真を撮ってしまいます。
西暦604年、聖徳太子は憲法十七条を定めたとされる。その第一条は「和を以て貴しと為す」。対立を避け、互いを尊重しあい、誠実に話し合うことを最も重要なこととした。当時は推古天皇の世。607年に小野妹子が中国・隋に派遣されて皇帝・煬帝に国書を渡し、文化や学術を学ぶ交流が始まる。朝鮮半島の新羅を治めていたのは真平王で、推古天皇の治世の前半にはわが国が出兵したこともあったが、憲法十七条制定後は派兵計画もなく、新羅から来た使者は外交儀礼に則って朝廷に招いてもてなした。争いが絶えないアジア、世界に平和をもたらすには、まず互いの交流を深めることが重要だ。「和を以て貴しと為す」の精神が今一番求められている。
[人形師:中村信喬]
「猩々乱」はおめでたい能の演目。親孝行の高風は市場で酒を売ると金持ちになるという夢を見る。夢のお告げに従い酒を売り始めた高風の客に、いくら酒を飲んでも顔色が変わらない男がいた。不思議に思って尋ねてみると、水の中に住む妖精・猩々だという。ある日、高風は猩々に会いに酒を持って水辺に行く。そこへ赤い顔の猩々が現れた。猩々は高風の来訪を喜び、うれしさのあまり激しく舞う。そして、高風にいくら飲んでも尽きることのない酒壺を贈る。妖精と人間、生きる世界が違っていても、分け隔てなく接し親しくして心を通い合わせれば、必ずいい事が起きる。能の名作は、争いが絶えない現代社会を生きる私たちに大切なことを教えてくれる。
[人形師:白水英章]
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長法被