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流の紹介・山小屋マップ NAGARE INFO & YAMAGOYA MAP

天神一丁目

平成17年から登場した比較的新しい飾り山笠です。大丸エルガーラのアーケード「パサージュ広場」にありながらも山笠小屋で囲った本格的な造りで高さも13メートルあり、迫力満点です。
山笠終了後には太宰府の九州国立博物館にて約半年間展示され、その際は山小屋が建設されないため二面飾りから四面飾りへと大きく姿を変えます。その雄大かつ勇壮な姿は、博物館に来館した人たちも思わず足を止めて写真を撮ってしまいます。

2025年 天神一丁目

飾り山(表)

標題

大乱弘安役

(たいらんこうあんのえき)

時は鎌倉時代。日蓮聖人の予言が的中し、外敵侵略に日本国内は大きく揺れた。弘安4(1281)年、再び襲来した元の軍勢は7年前の文永11年を大きく上回る14万人。迎え撃ったのは文永の役同様、鎌倉幕府の若き執権・北条時宗を頂点とする侍たちだ。防塁と肥後国の御家人・竹崎季長など九州の武士たちの活躍で博多への上陸は防がれた。元軍は、中国・江南地方から出撃する部隊と合流するため、肥前・伊万里湾に浮かぶ鷹島沖に向かう。ところが、暴風雨が襲い、兵の多くは海の藻屑と消えた。

世界各地の戦火は今も消えない。そして、戦争によって多くの人命が失われることは昔も今も変わらない。弘安の役の大乱は平和の尊さを教えてくれる。

[人形師:中村信喬]

飾り山(見送り)

標題

鬼ケ島

(おにがしま)

桃から生まれて老爺老婆に育てられた桃太郎は、悪行を重ねている鬼を退治するために鬼ヶ島に行くことを決意する。途中で出会い黍団子をあげて仲間にしたイヌ、サル、キジと一緒にいざ鬼ヶ島へ…。誰もが知っている昔話の桃太郎では、この後鬼を退治して財宝を持ち帰って、めでたし、めでたしと物語は終わる。だが、天神一丁目山笠は違う。桃太郎は鬼を退治しているわけではない。よく見ると3匹の鬼の中の真ん中の鬼が黍団子を持っている。鬼も桃太郎の仲間となっているのだ。ここには桃太郎と鬼の戦いはない。争いが絶えず、相手を敵か味方に二分する対立が増えている現代社会の真ん中で、鬼ヶ島は分断ではなく融和と平和を考える場となったのだ。

[人形師:白水英章]

歴代の飾り山

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山小屋の場所

最寄りの交通機関

福岡市営地下鉄「天神」より徒歩5分
西鉄バス停「天神一丁目」「天神大丸前」より徒歩1分
福岡シティループバス「天神ソラリアステージ前」より徒歩4分

天神一丁目の長法被

長法被