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流の紹介・山小屋マップ NAGARE INFO & YAMAGOYA MAP

リバレイン

大黒流の区域内である明治通りに面した複合商業施設「博多リバレイン」に建つ飾り山笠です。毎年隣接する「博多座」と連携しており、表、見送りのどちらかに歌舞伎の演目をテーマにした飾りを展示します。
この一帯は過去に大規模な再開発が行われており、再開発されるまで「下川端通」「寿通」に建てられていた2つの飾り山笠を合体する形で、平成11年から参加しました。

2019年、自然災害に対する安全面を考慮し、これまで飾り山笠を立てていた場所を、明治通り沿いの歩道から、博多リバレインとホテルオークラの間にあるアーケード部分に移動しました。
これにより雨天でも飾り山笠を楽しむことができるようになり、流舁きの日は飾り山笠の真横を大黒流の舁き山笠が疾走するという楽しみな光景が増えました。

2024年 博多リバレイン

飾り山(表)

標題

日本振袖始

(にほんふりそではじめ)

「日本振袖始」は、古事記・日本書紀に記された出雲の八岐大蛇(やまたのおろち)伝説をもとに近松門左衛門が書き上げた演目です。

出雲国の山奥に八つの頭をもつ大蛇・八岐大蛇が住みついていた。村人はその祟りを恐れ、生贄として毎年一人ずつの美しい娘を差し出していた。大蛇は岩長姫の姿をとり、この年の生贄である稲田姫を襲おうとする。しかしふと酒の香りに気付くと、先に八つの甕(かめ)に入っていた酒を飲み干し、最後は稲田姫も飲み込んだ。そこに稲田姫の恋人である素嗚尊(スサノオ)が駆けつける。素戔嗚尊は過去に、大蛇に十握の宝剣を奪われていた。大蛇を退治するため、素戔鳴尊は前もって八つの甕の酒に毒を仕込んでいた。毒酒に酔った岩長姫は大蛇の本性を表すと、素戔嗚尊と激しい戦いを繰り広げる。

[人形師:生野四郎]

飾り山(見送り)

標題

呑取日本号

(のみとりにほんごう)

ある年の年頭のこと、主君黒田長政の名代として母里太兵衛が福島正則のもとを訪問し、新年を祝賀する口上を述べました。福島邸では新年を祝う酒宴の真っ最中。福島正則はすでに酩酊状態でした。盛んに酒をすすめられますが、母里太兵衛は「失礼があっては」と固辞。すると不意に福島正則が、黒田長政の悪口を言いはじめたのです。
人一倍忠義に厚い母里太兵衛は、黙っていられません。福島正則に酒呑み勝負を挑みました。すると、福島正則は巨大な盃に大量の酒を注ぎはじめ、「これを飲み干せば好きな物を取らせる」と宣言。母里太兵衛はそれを聞き、「飲み干したら日本号を所望したい」と申し出たのです。そして、母里太兵衛は大杯になみなみと注がれた酒を一気に飲み干し、涼しい顔で日本号の槍を手にして、意気揚々と引き上げていったのです。
翌日、素面に返った福島正則は狼狽しました。なぜなら日本号は、豊臣秀吉から下賜された家宝とも言える槍だったのです。何度も使者を送り返して頂きたい」と申し入れてきましたが、母里太兵衛は一蹴。最後まで日本号を返すことはありませんでした。この逸話から、日本号は別名「呑取」と呼ばれるようになったのです。

[人形師:生野四郎]

歴代の飾り山

  • 2024年
  • 2023年
  • 2022年
  • 2021年
  • 2019年
  • 2018年
  • 2017年
  • 2016年
  • 2015年
  • 2014年
  • 2013年
  • 2012年
  • 2011年
  • 2010年
  • 2009年

山小屋の場所

最寄りの交通機関

福岡市営地下鉄「中洲川端」より徒歩2分、「櫛田神社前」より徒歩10分
西鉄バス停「川端町・博多座前」より徒歩2分

博多リバレインの長法被

長法被