桜が散るといよいよ五月。櫛田神社には博多松囃子の案内の看板が立ち、清道には鯉のぼりが立つなど、博多の五月もいよいよです。
ただ、本日4月20日(土)の博多は雨模様。清道には水たまりができ、観光客の姿もいつもの週末ほどではありません。
その雨中の博多でしたが、15時より櫛田会館にて博多祇園山笠の4月度総会が開かれました。
総会は各流の役員や関係者が揃って参加。次第に近づいてくる山笠を前に、和やかながら集まった人たちの表情にも少しずつ緊張感がにじみ出てきます。
冒頭のあいさつで、武田忠也博多祇園山笠振興会会長は「博多松囃子が終るとすぐに山笠になります。慎重審議宜しくお願い致します。」と挨拶。櫛田神社の阿部宮司からは清道出入り口のスロープ改修を福岡区役所に整備を行ってもらった事の報告があり、来賓として参加した高島市長は振興会設立70周年についてお祝いの言葉を述べ「今年の山笠も盛大に安全に斎行される事を祈念致します」とあいさつしました。
議題は、各流に渡された書類の説明や諸案内、宣伝隊の案内、今年の記念手拭やポスター、ポストカードの完成品の紹介が行われました。記念手拭のデザインは、昨年までデザインを務められた長谷川法世さんが勇退されたことで、本年度から一番山笠の人形師がデザインを務めることに。今年は大黒流の西山陽一人形師がデザインした手拭となります。
ポストカードも山笠の写真があしらわれた新しいデザインが用意され、会場の全員に紹介されました。
また、能登地震で被害を受けた石川県七尾市の伝統行事「青柏祭の曳山行事」「でか山」に義援金200万円を贈った旨も報告されました。
議事はスムーズに進行。議事内容の承認が行われ、全員で博多手一本。「異議なし」の意思を表明し、4月度の総会は無事終了しました。
次の総会は山笠の準備期間の初日である6月1日。山笠の始まりがちらちら見え始めました。