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中洲流が棒締め・試し舁きを行いました & 新調された清道旗の清め祓いが行われました

勢力の強いダブル台風により梅雨全線が活発な6月25日(木)。二日続けての雨模様でダムの貯水率も急速に回復中ですが、博多弁でいう実に「しろしか」一日です。

とはいえ、7月1日まであと一日、まさに『祭の準備 must go on』(幕が上がったら何があっても続けなければならない)。櫛田神社の桟敷席も全容が出現し、櫛田の銀杏の前には太鼓台も作られました。

山留櫓は建設待ち。

境内前には、祇園饅頭を販売するテントも準備され、桟敷席の案内板も取り付けられました。

土居通りにも提灯が吊るされ、雨の博多ではありますが祭りの香りが濃くなりつつあります。

そんな雨の一日となった大安吉日の日、今年の一番山笠を務める中洲流は棒締めを山小屋にて行いました。

雨を凌げる山小屋内で山笠台に太い麻縄だけで今年新調された舁き棒を締めていきます。雨による蒸し暑さで男たちの首筋から汗が流れ落ちていきます。

締め終えた右肩側では鼻縄が取り付けられていました。鼻縄の作り方を見ながら、赤手拭の男達が真剣な眼差しでその技を覚えようとしています。

今年は一番山笠を務めるという事で、山笠台の縄も新調されました。新調された麻縄で新調した舁き縄を締め上げる記念の年となりました。

最後に一番棒を締め上げると、余った縄を台足に巻き付け、これで棒締めは終了です。

出来上がった山笠台に枝折(天板)を載せ、山笠台が出来上がりました。

出来上がった山笠台に舁き棒がしっかり締め上げられているかを確認するため、すぐさま試し舁きの準備に入ります。当番町が「よいよい」の掛け声で、出来上がったばかりの山笠台を中洲大通りに運び出します。

試し舁きに参加する男達が集められ、コースの説明と諸注意が行われます。試し舁きは、出来上がりを確認する行事。速さを示す行事ではないため、確認するポイントなどが事細かに申し伝えられました。

枝折の四隅には清めの塩が盛られ、神への感謝と加護が祈られます。

そして、舁き棒の棒鼻に御神酒が注がれていき、台上がりした立岩総務が四隅の盛り塩にも御神酒を注ぎ・・・

神ともにあらんことを・・・と御神酒をビンごとぐいっと一口。さあ、準備ができました。

「棒に付け!」。その指示が飛ぶと、舁き手がすぐに所定のポジションに入って肩を入れます。集中力を高めるもの、舁き縄を持つ手にぐっと力を籠める者・・・緊張感があたりに漂います。

「10秒前!」の声が響くと、口上が述べられ手一本が入れられます。最後の拍が入れられると・・・

「ィヤアアアアアア!」の声と共に山笠台が駆け出しました。

総務らを乗せた山課題は、一気に中洲大通りを駆け抜けていき交番の角を右折していきます。

操舵役の”鼻取り”が鼻縄を巧みに操り、90度のカーブを曲がり切っていきます。

推進力を司る後押しが山笠台を力強く押し込み疾走する山笠台は、当番町の区画を一周し、舁き出し時点で留められ試し舁きは無事終了しました。

手一本が入れられると、すぐさま山笠台は「よいよい」と山小屋に戻されていきました。

気が付いたら朝から断続的にずっと降っていた雨が上がってました。近くにいた古老が「雨やんだやろ? 総務、晴れ男なんよ」とニヤリ。「本人がそう言ってたもん。ホントやろ?」と笑いながら直会会場の方に向かわれました。

そういえば、今日は6月25日。明日26日は、毎年恒例の桟敷席券の販売日です。櫛田神社の社務所前や櫛田会館の前にはパイプ椅子が準備され、パイプ椅子が並べられるの待っている熱烈な山笠ファンがすでに待機していました・・・!

人々がパイプ椅子の登場を待っている最中、拝殿には東流の下東町の男達が、旧町の当番法被に身を包んで櫛田神社に参拝に来ました。

今年から櫛田神社の清道旗が新調されるので、山笠前に旗の清め祓いを行うためです。

櫛田神社に清道旗が立てられるようになったのは江戸時代末期の嘉永元年(1848年)。それまでは櫛田入りの際は標示が無く、旋回点が不明確だったため言い争いが起きることもあったのですが、下東町の提唱によって「清道」が設けられこの旗を回ることで各流が同意した事により言い争いが収まりました。その由縁で現在も櫛田神社の清道旗は下東町が管理・奉納を行っています。

清道旗は櫛田神社に預けられており、フタの箱書きを見たら「昭和参拾弐年拾月吉日新調」と記録がされていました。これは2代目の清道旗の箱です。
清道旗の初代は昭和20年(1945年)の福岡大空襲で焼失するも、昭和32年(1957年)の櫛田神社御鎮座千二百年祭記念に下東町が新調し奉納をしました。1980年に3代目、1999年に4代目の旗に新調され、25年ぶりに5代目にバトンタッチとなります。

この五代目の清道旗は、昨年2025年10月25日に行われた櫛田神社の第四十九回式年遷宮上遷宮の最後を飾る御神幸パレードで初お披露目されました。

長テーブルを3つ並べて、その上に清道旗を広げます。

机の上に猩猩緋の清道がきれいに広げられると、「おー、ちょうどぴったしやね!」。清道旗には「清道」「下東町」の文字が刺繍されており、文字は金色の糸で縁取りされています。

午後一時半より、清道旗の清め祓いの儀が始まりました。

櫛田神社の神職が修祓を行い、太鼓叩いて神を招き入れ、祝詞奏上を行います。

神職は金幣で作られた大幣を振るい清道旗を祓い清めました。その後、下東町の男達も祓い清められます。

最後に玉串を奉納し、清道旗の清め祓いの行事はつつがなく終わりました。

「やっぱり7月1日から15日まで雨の日も風の日もずっと外に掲げ続けてるから、一年毎に確実に傷んでしまうんだよね」との事。五代目の清道旗がこれからの山笠を守ってくれることになります。

神事が終って外に出ると、櫛田会館の前に桟敷席券購入者のためのテントが張られていました。もうすぐ桟敷券を待つ人の椅子が並べられられます。夜を徹して桟敷席券を買い求める人が一晩過ごす場所になるのですが、天気予報では今夜は夜通し雨。深夜は7mmの豪雨、明けて26日9時前後も4mmの雨・・・と桟敷席券争奪戦の人々にとっては、つらい一晩になりそうです・・・!

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