博多祇園山笠用語辞典

YAMAKASA DICTIONARY

山笠ナビ博多祇園山笠用語辞典山笠トリビアてれびちゅうけい

テレビ中継(てれびちゅうけい)

博多祇園山笠の追い山・追い山ならし・集団山見せでは、テレビ局による生中継が行われている。

追い山

博多祇園山笠の追い山は、2019年現在、「KBC朝日放送」(以下KBC)が『走れ!山笠』を、「RKB毎日放送」(以下RKB)が『勇壮!博多祇園山笠』を、「NHK福岡放送局」(以下、NHK)が『博多祇園山笠生中継』を、民放・国営放送合計3局が生放送で行っている。各局は山笠コースにアナウンサー、テレビカメラ、スタッフを数多く動員し、各局のカラーを出した生中継放送を行っている。

そのため、山笠ファンの中には、お好みの曲の中継番組があったり、今年のリアルタイムはこの局・録画ではこの局と見比べる番組グルメなファンも多い。

基本、追い山生中継は福岡・北九州地域だけの放送だが、KBCはネット局(テレビ朝日系列)を通じ九州各県(長崎県、大分県、熊本県、鹿児島県、山口県)に生放送を行っている。
また、NHKとRKBはBS放送に番組を提供しており(NHKはBSプレミアム、RKBはBS-TBS)、BSというプラットフォームを利用して全国放送を行っており、2019年にはKBCもBS朝日に番組を提供した事で、全国で各局の生中継番組を視聴することが可能となった。
また、NHKは午前6時に中継が終わっても、総合サブチャンネルでは午前6時15分まで放送を続けており、廻り止めに入ってくる各流の様子を中継している。

追い山中継の歴史(※KBC)

KBCの追い山中継は、1960年(昭和35年)に福岡のテレビ局でいち早く追い山の中継を開始した。
『山笠中継は社業である』という考えから、開局した1959年の翌年より追い山中継を始めている。
当時のKBCは開局したばかりだったため生中継を行う力はまだ無く、第1回の「走れ!山笠」は午後2時から45分間の録画中継だった。この放送は東京と大阪でも放送されている。(この時のフィルムの内容が、現時点でに於いて”動く山笠”の最古のフィルムとなっている)
初めての中継には様々な苦労があったようで、「当時は夜明け前で真っ暗な中で追い山は行われていたのが、中継のためにライトを入れた所、山の人たちからこっぴどく怒られた。そこは平身低頭して謝り倒して何とかライト使わせて貰えるようになった。これが”明るい”山笠の歴史になった」という話もある。

生中継が始まったのは、博多祇園山笠が国の重要無形民俗文化財に指定された1979年(昭和54年)。この年から早朝の生中継が開始し、最初のゲストは太地喜和子で、全7局にネットされた。
なお、1964年(昭和39年)に「走る飾り山」復活に合わせてアナウンサーによる実況を開始され、カラー放送での中継は1967年(昭和42年) からとなっている。

一時期、番組内の山笠ルートの紹介にプロレスラーの入場曲(ザ・グレート・ムタの「愚零闘武多 協奏曲」など)やアニメ「刀語」の「Bahasa Palus」など和風の曲を使ったり、エンディングにはアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のエンディング「Roundabout」(※イギリスの有名ロックバンドYESの曲)を使ったりと、サブカルチャー色が濃い選曲を行っていて、こっそり注目を浴びていた。

追い山中継の歴史(※RKB)

※現在調査中

追い山中継の歴史(※NHK)

NHKの追い山中継は、1984年(昭和57年)「熱走!博多山笠」という特集番組(全国放送)から始まった。(※1980年という話もあり、現在調査中)。
2010年(平成22年)からは、NHK BS(BShi→BSプレミアム)でも生中継を行っている。
午前6時に中継が終わっても、総合サブチャンネルでは午前6時15分まで放送を続けている。
ハイスピードカメラ、サラウンド音声など、映像技術・音響技術に高い評価委を受けている。

なお1984年に放送された「熱走!博多山笠」を見て感動した北海道芦別町の人々が、録画を参考にして山笠自作して地元の祭に参加。これが「芦別健夏山笠」の始まりとなり、現在も代々引き継がれて、現在博多祇園山笠が唯一公認する山笠となっている。

インターネット中継

インターネットでの中継については、見物に来た人がモイキャス、Ustreamなどのサービスを使い(最近ではInstagramLive、YoutubeLiveなど多彩になってきている)、スマートフォンから各所でライブ中継を行ったり、山笠ナビもUstreamを利用して旧東町筋の定点観測中継や桟敷席からの中継など独自に行ったりするなど、テレビ局による”放送”とは異なる次世代の”中継”を展開している。

放送局がインターネット放送に乗り出したのは、2019年の山笠からである。
まず、RKBがテレビ番組配信サイト「Paravi」にて追い山中継番組を提供を発表(※有料コンテンツ)。いつでもインターネットを介して山笠中継を視聴できるようになった。
この動きを受けて、KBCも「走れ!山笠」をYouTubeLiveにてリアルタイム生配信を行い(※アーカイブは存在しない)、新たなプラットフォームでの追い山中継配信の挑戦が行われるようになり、この2019年の追い山中継について山笠ナビは「テレビ中継新時代の始まり」「追い山中継戦国時代」と称している。

なお、櫛田神社周辺はWi-Fiが飛んでいないうえ、追い山の時間帯は数多くの人がネットに同時アクセスするため回線の状況があまり良質ではなく、スマートフォンなどを使用した生中継ライブを行うにはなかなかいろいろ難しいという事が、山笠ナビの長年のチャレンジによって判明している。後々神社周辺のインフラ環境の変化が起きると、また状況はまた変わるかもしれない。

追い山中継のゲスト

各局の追い山生中継番組には、毎年豪華なゲストが出演し、山笠ファン界隈では話題となるのが恒例となっている。
ゲストが桟敷席の放送席に入ると、観客だけでなく山笠に参加している男達も中継席に座るゲストを眺めたり記念写真を撮る風景が見られることもある。

ゲストの特徴は ①福岡出身 ③福岡ローカル番組に出演中 ④現在ドラマやバラエティに出演中 ④博多座など市内の舞台に出演中 ・・・など、何かしら福岡と関係性がある人が呼ばれる傾向がある。

ここ20年のデーターをまとめてみると、一番出演した回数が多いのは女優でタレントの牧瀬里穂(福岡市博多区生まれ)で、ここ10年の間で4回出演しており(内3回はNHKのゲスト出演)、その回数は群を抜いてトップである。次点はコメディアンの小松政夫の3回。

※「?」は現在調査中。ご存知の方は山笠ナビtwitterや山笠ナビfacebookにてご一報を。
※名前の横の数字は、現時点で判明している表内での出演回数を表す。

KBC RKB NHK
2020年
2019年 黒木瞳 篠田麻里子 牧瀬里穂(4)
2018年 指原莉乃(※当時HTK48) 中澤裕子
石田靖
奈緒
2017年 橋本マナミ
黒瀬純(パンクブーブー)
陣内孝則 牧瀬里穂(3)
2016年 中山秀征 魔裟斗 市毛良枝
2015年 友近
澤部佑(ハライチ)
壇密 足立梨花
2014年 高橋克典 ホラン千秋 片岡鶴太郎
2013年 牧瀬里穂(2) スザンヌ(2)
島田洋七
吉木りさ
2012年 蛯原友里 スザンヌ(1) 藤井フミヤ
2011年 西郷輝彦
長山洋子
森口博子 熊田曜子
川田広樹(ガレッジセール)
2010年 安達祐実 西村知美 牧瀬里穂(1)
2009年 高畑淳子 竹中直人 小松政夫(3)
2008年 相田翔子 長谷川法世 原沙知絵
2007年 鶴田真由 時東ぁみ
2006年 羽田美智子 小倉優子 萩尾みどり
2005年 中尾彬(2) 神田山陽
林マヤ
2004年 岩城滉一 中尾彬(1) 神田紅
原田大二郎
2003年 小林幸子 パンツェッタ・ジローラモ
仲根かすみ
2002年 中井有里
うえやまとち
2001年 田中好子
松重豊
2000年 米倉斉加年
床島佳子
1999年 伊奈かっぺい
1998年 下川辰平
松尾れい子
1997年 小松政夫(2)
増田美亜
1997年
1996年 木の実ナナ
丹波哲郎
1995年
1994年
1993年
1992年 藤本久美子
1991年 立松和平
真田広之
1990年 小松政夫(1)
1989年
1988年
1987年
1986年
1985年
1984年
1983年
1982年
1981年
1980年

再放送(※ダイジェスト)

民放2社では、追い山が行われたその日の午前中、もしくは午後の早い時間に『ダイジェスト』として櫛田入りを中心とした構成で60分番組にまとめた放送を行っているが、ここ近年ではKBCは放送しておらず、RKBのみが追い山中継ダイジェストを放送している。

NHKは、日を改めて「博多祇園山笠20●●(※年号)」というタイトルで、60分のダイジェストにしたうえでBSプレミアムで放送している。

ただ、このダイジェスト版の番組は、放映権利が販売されているようで、たまに福岡県以外の民放で突然放送されることもあり、twitterでその情報が流れ山笠ナビもビビるという状況が発生する。

インターネットが普及した今、インターネット配信サービスを介しての放送も可能となったので、ダイジェストや再放送を取り巻く放送は一層変わっていくのかもしれない。

追い山中継の前番組

追い山中継は深夜早朝に行われるため、民放2社は7月15日午前0時から追い山中継が始まる時間まで、オールナイト体制で放送を行っている。

RKBとKBCは生中継が始まる1時間~30分前から生放送を開始し、山笠に参加している人のエピソードや徐々に熱気を帯びてくる博多の様子を逐一伝える放送を行うことが多い。

KBCは、その生放送開始前の枠でドラマ「特命係長」のスペシャルを放送する事が多く、例年テレビ欄が発表されると「今年も特命係長!」と話題になり『特命係長からの山笠生中継』の図式が人々の中に出来つつある。その話題を受けてか、2014年にはドラマで主演している俳優 高橋克典がKBCの追い山中継ゲストとして登場し話題となった。
なお、現時点での調査では「特命係長」が山笠前に登場したのは2008年から。それ以来、ずっと「特命係長」のイメージがあるが、KBCは6年に1度ゴルフ全英オープンを放送しているため、6年に一回は特命係長が放送されない年が生まれている。2020年時点、直近で全英オープン中継があったのは2016年なので、計算したら2023年が全英オープンになる可能性がある。果たしてどうなるか、答えは2023年に。
また、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』2008年7月27日放送回(※リンクを開いて聞くにはラジオアプリ「TBSラジオクラウド」のインストールが必要です)で、メインパーソナリティーの安住紳一郎アナウンサーが「宮崎のホテルで、特命係長を見た後山笠生中継を見た」という話題をしており、KBCの山笠中継ネットでは「特命係長」もセットで放送されているのか?という新たな説も生まれている。

福岡ローカル編成 vs キー局の番組編成

追い山中継は深夜早朝に行われるため、番組編成としては福岡だけの特別な編成として扱われている、と予想され、福岡では当然のような感じの編成と感じているが、全国では「夜明け」から「生中継放送」を「3局」も行う風景は不思議に見えるらしい。・・・が、長崎県の長崎くんちは、民放3局+NHKの合計4局が朝7時から生中継をするようなので、大きな祭としては意外と普通なのかもしれない。

しかし、問題はキーステーション(キー局:中心となる放送局)の編成との兼ね合いである。
深夜ではあるが、時にはキーステーションの編成と山笠編成がぶつかることがあり、その場合は途中まではキー局の番組を放送し、山笠生中継が近づいてくると山笠編成に切り替わる、いわゆる「飛び降り」と呼ばれる状態が発生することになる。キー局の放送を楽しみにしていた人からはテレビ局へと同時に山笠への非難の声が上がり、ナビ的には実に胸が痛い。

追い山ならし

7月12日に行われる追い山ならしは「FBS福岡放送」が、『めんたいワイド』のスペシャルとして生中継を行っている。平日のワイドショーであるため、行事の日が土曜・日曜となる場合は、特別編成等の関係で録画放送で夜遅くに放送される事もある。
放送開始は1984年と思われる。(※平成23年の番組審議会議事録において、”28回を迎えた”という記述がある事から逆算)

集団山見せ

7月13日に行われる集団山見せは、「TNCテレビ西日本」が中継を行っている。

子供山笠

子供山笠の中継は行われないが、博多小学校が行っている子供山笠のドキュメンタリー番組を、RKBが毎年1時間の枠の特番で放送している。
内容は、台上がりを行う6年生を中心に、山笠にのぼせる子供たちとそれを支える地域の大人たちの奮闘が描かれており、毎年人気の番組となっている。
また、RKBは一般の子供たちにも山笠を楽しんでもらいたいとして、ハウス食品がスポンサーで「RKB子供山笠教室」も主催しており、その子供山笠教室の模様も併せて子番組内で紹介している。

J:COM福岡による博多祇園山笠特集

中継番組ではないが、ここ近年ケーブルテレビのJ:COM福岡局が、博多祇園山笠の特集番組を制作しており、山笠終了後に福岡を始め全国のJ:COMチャンネルで視聴することができる。7月1日に山笠が始まってから追い山を終えるまでを追ったドキュメンタリータッチの番組構成となっており、クオリティが高く評価が高い( 追い山の櫛田入りの模様は他局の放送分を借りて放送している)。

山笠ナビ

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