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博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

テレビ中継(てれびちゅうけい)

博多祇園山笠の大きな行事である「追い山笠」「追い山笠馴らし」「集団山笠見せ」は、テレビ局による生中継が行われている。

追い山笠

博多祇園山笠の追い山笠は、2024年現在、「KBC朝日放送」(以下KBC)が『走れ!山笠』を、「RKB毎日放送」(以下RKB)が『勇壮!博多祇園山笠』を、「NHK福岡放送局」(以下、NHK)が『博多祇園山笠生中継』を・・・と、民放・国営放送合計3局が生放送で行っている。各局は山笠コースにアナウンサー、テレビカメラ、スタッフを数多く動員し、各局のカラーを出した生中継放送を行っている。

そのため、山笠ファンの中には、お好みの曲の中継番組があったり、「今年のリアルタイムはこの局にして、録画ではこの局を撮って見比べる」といった山笠グルメなファンも多い。

基本、追い山笠生中継は福岡・北九州地域だけの放送だが、局によってはBS放送に番組を提供し全国放送を行っている。2019年からは各局インターネットを活用した「配信」も開始。コロナ禍で見物自粛がアナウンスされた事で、インターネット配信に力が入れられるようになった。

「KBC」の追い山笠中継の歴史

KBCの追い山笠中継は、『山笠中継は社業である』という考えから、開局した1959年の翌年となる1960年(昭和35年)に福岡のテレビ局でいち早く追い山笠の中継を開始した。放送開始時より「走れ!山笠」のタイトルを使用している。
当時のKBCは開局したばかりだったため生中継を行う力はまだ無く、第1回の「走れ!山笠」は午後2時から45分間の録画中継だった。この放送は東京と大阪でも放送されている。(この時のフィルムの内容が、現時点でに於いて”動く山笠”の最古のフィルムとなっている)
初めての中継には様々な苦労があったようで、「当時は夜明け前で真っ暗な中で追い山笠は行われていたのが、中継のためにライトを入れた所、山の人たちからこっぴどく怒られた。そこは平身低頭して謝り倒して何とかライト使わせて貰えるようになった。これが”明るい”山笠の歴史になった」という話もある。

生中継が始まったのは、博多祇園山笠が国の重要無形民俗文化財に指定された1979年(昭和54年)。この年から早朝の生中継が開始し、最初のゲストは太地喜和子で、全7局にネットされた。(この放送はDVD「走れ!山笠 2010&2079」に収録されている)
1964年(昭和39年)より「走る飾り山」復活に合わせてアナウンサーによる実況を開始、1967年(昭和42年) からカラー放送での生中継を行っている。

ネット局(テレビ朝日系列)を通じ九州各県(長崎県、大分県、熊本県、鹿児島県、山口県)に生放送を行っている。(一時期は関東・関西方面にも生中継を行っていた時期もある)
2022年以降では、朝の情報番組「アサデス」のスマートフォンアプリを使って生中継を配信。生放送にこだわった中継放送を行っている。

一時期、番組内の山笠ルートの紹介にプロレスラーの入場曲(ザ・グレート・ムタの「愚零闘武多 協奏曲」など)やアニメ「刀語」の「Bahasa Palus」など和風の曲を使ったり、エンディングにはアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のエンディング「Roundabout」(※イギリスの有名ロックバンドYESの曲)を使ったりと、サブカルチャー色が濃い選曲を行っていて、こっそり注目を浴びていた。

「RKB」の追い山笠中継の歴史

RKBは1983年(昭和58年)より追い山笠中継放送を開始。一説によると、福岡最古の民放(1951年創業)のプライドで開始したとも言われている。
番組名は近年では「勇壮!博多祇園山笠」で統一して放送しているが、昔は「博多祇園山笠台大中継 勇壮!男の花道」という名前を使っていた模様。
2010年からはBS-TBSでも同時ネットしており、また2019年からはいち早くインターネット中継に乗り出すなど、追い山笠中継に力を入れている。

「NHK」の追い山笠中継の歴史

NHKの追い山笠中継は、1984年(昭和57年)「熱走!博多山笠」という特集番組(全国放送)を行った翌年の1985年より生中継が始まった。
2011年(平成23年)からは、NHK BS(BSプレミアム)にて、全国生中継を行っている(※2022年以降は放送を行っていない)。
午前6時に中継が終わっても、総合サブチャンネルでは午前6時15分まで放送を続けていた時期があるなど、NHKならではのシステムをフル活用。ハイスピードカメラ、サラウンド音声など、映像技術・音響技術に高い評価があり、追い山笠中継ファンの支持も高い。

2022年以降はインターネット配信も行っており、期間限定ではあるが「NHKプラス」にて中継内容を配信している。

なお1984年に放送した「熱走!博多山笠」を見て感動した北海道芦別町の人々が、録画を参考にして山笠を自作して地元の祭で開催。これが「芦別健夏山笠」として現在も引き継がれており、現在では博多祇園山笠が唯一公認する山笠となっている。

インターネット中継

インターネットでの中継については、見物に来た人がモイキャス、Ustreamなどのサービスを使い(近年ではInstagramLive、YoutubeLiveなど多彩になってきている)、スマートフォンから各所でライブ中継を行ったり、山笠ナビもUstreamを利用して旧東町筋の定点観測中継や桟敷席からの中継など独自に行ったりするなど、テレビ局による”放送”とは異なる次世代の”中継”を展開している。

しかし、櫛田神社周辺はWi-Fiが飛んでいないうえ、追い山笠の時間帯は数多くの人がネットに同時アクセスするため回線の状況があまり良質ではなく、スマートフォンなどを使用した生中継ライブを行うにはなかなかいろいろ難しいという事が、山笠ナビの長年のチャレンジによって判明している。後々神社周辺のインフラ環境の変化が起きると、また状況はまた変わるかもしれない。

一方、テレビ局がインターネット放送に乗り出したのは、2019年の山笠からである。
まず、RKBがテレビ番組配信サイト「Paravi」(※2023年U-NEXTに統合)にて追い山笠中継番組を提供を発表(※有料コンテンツ)。いつでもインターネットを介して山笠中継を視聴できるようになった。
この動きを受けて、KBCも「走れ!山笠」をYouTube Liveにてリアルタイム生配信を行い(※アーカイブなし)、新たなプラットフォームでの追い山笠中継配信の挑戦が行われるようになった。この2019年の追い山笠中継について山笠ナビは「テレビ中継新時代の始まり」「追い山笠中継戦国時代」と称している。

2000年と2021年は世界中を襲った新型肺炎の猛威により中継番組はなかったが、2022年は追い山笠行事が復活。博多祇園山笠振興会より感染拡大予防の観点から人々が密集しないようにテレビや配信での中継で見物する事が推奨された。それを受けて、各テレビ局は様々なプラットフォームで山笠中継を配信を行った。
追い山笠馴らしを中継したFBSは、サブスクリプションサービス「Hulu」にてテレビ中継の模様を配信。追い山笠馴らしがテレビ以外で配信されるのは山笠史上初である。
追い山笠中継では、KBCは自社制作のスマートフォンアプリ「アサデスアプリ」にて、ストリーミングで生中継を行った。アプリでの配信は史上初。
RKBは自社サイト「RKBオンライン」にて、山笠中継ダイジェストを一か月配信した。
NHKは自社サイト「NHKプラス」にて山笠生中継が終了した直後から配信を行った。

コロナ禍により配信での映像提供が一般化したことにより、今後もオンラインでの中継配信が継続するものと思われる。

追い山笠中継のゲスト

各局の追い山笠生中継番組には、毎年豪華なゲストが出演し、山笠ファン界隈では話題となるのが恒例となっている。ゲストが桟敷席の放送席に入ると、観客だけでなく清道に入っている山笠参加者達も中継席に座るゲストを眺めたり写真を撮ったりする光景が多々見られる。

詳しくは「追い山笠中継のゲスト」の項を参照。

再放送(※ダイジェスト)

民放2社では、追い山笠が行われたその日の午前中、もしくは午後の早い時間に『ダイジェスト』として櫛田入りを中心とした構成で60分番組にまとめた放送を行っている。(※放送しない年もあり)

NHKは、日を改めて「博多祇園山笠(年号)」というタイトルで、60分のダイジェストにしたうえでBSプレミアムで放送していた。(※2022年~現在は放送を行っていない)

これらのダイジェスト版は、放映権利が販売されているようで、たまに福岡県以外のテレビ局で秋頃に突然放送されることもあり、twitterでその情報を知った山笠ナビもビビるという状況が発生する。

しかし、2019年辺りから配信サービスを使っての山笠中継放送が普及しつつあり、いつでも中継内容を見ることができるようになったことから、ダイジェストや再放送を取り巻く放送は一層変わっていくと思われる。

追い山笠中継の前番組

追い山笠中継は深夜早朝に行われるため、民放2社は7月15日午前0時から追い山笠中継が始まる時間まで、オールナイト体制で放送を行っている。
RKBとKBCは生中継が始まる1時間~30分前から生放送を開始し、山笠に参加している人のエピソードや徐々に熱気を帯びてくる博多の様子を逐一伝える放送を行うことが多い。

1979年にKBCが追い山笠生中継を開始したが、当時は前番組は存在しておらず一旦放送休止後に中継を開始するというスタイルとを取っていた。オールナイトでつなぐようになったのは1985年(昭和60年)より、KBCが前煽り番組として「山笠スタート29分前」という番組を放送したのが始まり。翌年の1986年(昭和61年)よりRKBも追随してオールナイト放送を開始した。

KBCは、その生放送開始前の枠でドラマ「特命係長」のスペシャルを放送する事が多く、例年テレビ欄が発表されると「今年も特命係長!」と話題になり『特命係長からの山笠生中継』の図式が人々の中に出来つつある。その話題を受けてか、2014年にはドラマで主演している俳優 高橋克典がKBCの追い山笠中継ゲストとして登場し話題となった。
なお、現時点での調査では「特命係長」が山笠前に登場したのは2008年から。それ以来、ずっと「特命係長」のイメージがあるが、KBCは6年に1度ゴルフ全英オープンを放送しているため、6年に一回は特命係長が放送されない年が生まれている。2020年時点、直近で全英オープン中継があったのは2016年なので、計算したら2023年が全英オープンになる可能性がある。果たしてどうなるか、答えは2023年に。
・・・と書いていたが、2023年は特命係長ではなく「相棒 season 13 元日スペシャル」が放送。山笠中継=特命係長のイメージが強かった一部のファンに大きな衝撃を与えた。続く2024年は「松田宣浩の「熱男ゴルフ」」が放送され、KBCの山笠中継=特命係長時代は終えたと言えよう。

なお、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』2008年7月27日放送回(※Spotify Podcastでの配信:11分20秒辺りから)で、メインパーソナリティーの安住紳一郎アナウンサーが「宮崎のホテルで、特命係長を見た後に山笠生中継を見た」という話をしており、KBCの山笠中継ネット局では山笠だけでなく「特命係長」もセットで放送されていたのではないか?という新たな説も生まれている。

RKBはオールナイト放送を開始した1986年(昭和61年)以降は、映画をほぼ放送している。KBCも1993年から映画やドラマスペシャルを放送する事が多くなったが、RKBは2006年より映画放送をやめ、バラエティの再放送のスタイルに切り替えている。KBCは2008年に特命係長を持ってきて以来2019年までほぼ特命係長で固定(たまに全英ゴルフ)しており、2006年から2008年は、山笠中継前番組の歴史におけるターニングポイントだったといえよう。

福岡ローカル編成 vs キー局の番組編成

追い山笠中継は深夜早朝に行われるため、番組編成としては福岡だけの特別な編成として扱われている、と予想され、福岡では当然のような感じの編成と感じているが、全国では「夜明け」から「生中継放送」を「3局」も行う風景は不思議に見えるらしい。・・・が、長崎県の長崎くんちは、民放3局+NHKの合計4局が朝7時から生中継をするようなので、大きな祭としては意外と普通なのかもしれない。

しかし、問題はキーステーション(キー局:中心となる放送局)の編成との兼ね合いである。
深夜ではあるが、時にはキーステーションの編成と山笠編成がぶつかることがあり、その場合は途中まではキー局の番組を放送し、山笠生中継が近づいてくると山笠編成に切り替わる、いわゆる「飛び降り」と呼ばれる状態が発生することになる。キー局の放送を楽しみにしていた人からはテレビ局へと同時に山笠への非難の声が上がり、ナビ的には実に胸が痛い。

近年では、2018年にこの状況が発生。TBSテレビは毎年午後2時から翌午前5時まで合計15時間の巨大音楽プログラム「音楽の日」を夏に放送しているのだが、2018年は7月14日に放送され、山笠中継と被ってしまった。TBS系列のRKBは、15日の午前0時45分まで「音楽の日」を放送し、そこから一旦別番組を挟んで山笠生中継に入るという「飛び降り」を行った。
その結果、福岡ではラスト数時間に登場するアーティスト達が見れない事になり、twitterでは大騒ぎ&大炎上となった。翌年以降も「音楽の日」の話題が上ったり山笠の時期が近づく度に、twitterではその恨み節が語られるなど予想以上に根深い”事件”となっている。

なお、「音楽の日」は7月3週目の土日に行われる傾向があり、次に7月3週目の土日と7/14日・15日が被るのは2029年となる。2029年の「音楽の日」は果たしてどうなるのか。(ただし、2022年は7月16日の14:00から「8時間放送」であったため、追い山笠時間に突っ込んでこないという可能性も高い)

コロナ禍の中の山笠関連番組(2020年~2021年)

2020年春から一気に全世界を覆い尽くし、2022年現在も予断を許さない状況となっている新型肺炎(コロナウイルス)の影響は、博多祇園山笠も「開催延期」せざるえないという事態を生んだ。

戦後初の「開催延期」という事態から、当然だが追い山笠中継番組は作ることはできず、2020年は各局も「来年こそ山笠を」というテーマで特番を製作し放送した。追い山笠の時間帯に放送されたのはKBCの「走れ!山笠 特別編 山笠サミット2020」(再放送)だった。

  • 長谷工グループスペシャル めんたいワイドDX 心は走る!山笠家族(2020年7月11日:FBS)
  • 走れ!山笠 特別編 山笠サミット2020(2020年7月11日、15日(再放送):KBC)
  • 勇壮!博多祇園山笠~祭のこころ 博多祇園山笠(2020年7月12日:RKB)
  • 実感ドドド!@福岡「みんなの山笠SP」(2020年7月14日:NHK)
  • 疾走する男たち 山笠その時(2020年7月15日:NHK)
  • あの日 あのとき あの番組「疫病退散!にっぽんの祭りの知られざる力」(2020年8月9日:NHK)
  • 七七六年の歴史 平成29年度 博多祇園山笠(2017年放送)(2020年7月13日:JCOM)
  • よろこびはこび福来たる 七七七年の歴史 博多祇園山笠(2020年7月14日:JCOM)
  • 受け継がれる 歴史と伝統 博多祇園山笠(2019年放送)(2020年7月15日:JCOM)

ラジオではKBCラジオが2020年7月15日(水)4:45より特別番組「走れ!山笠2020特別編~4時59分 何していますか?~ 」をテレビ・ラジオで唯一生放送を行い、山笠がない博多の町の様子をリアルタイムに伝えた。放送では櫛田入りの4時59分に合わせて2019年の櫛田入りの音声を放送した・・・が、現場では偶然にも自然発生的に追い山笠ランニングの人が清道を一周し、祝い目出度が唱和されており、この貴重なシーンを生放送に乗せる事が出来なかった。

また「走れ!山笠 特別編 山笠サミット2020」はJCOMでも8月に放送。12月31日にも放送され、KBCでの本放送・再放送、リピート放送を含めると1年間で合計6回も放送された。

2021年は飾り山は奉納されたが、2020年の段階で予想だにしなかったまさかのもう1年「舁き山行事延期」。各局も再び「来年こそ山笠を」というテーマで特番を製作したが、放送本数は減少。2021年は生放送はなく、4:59の時間帯に放送されたのはKBCの「〜力をためて来年こそ!〜博多祇園山笠追い山笠中継 走れ!山笠2019」だった。

  • 山笠純情トークSHOW 激走!のぼせもん魂(2021年7月10日:RKB)
  • 走れ!山笠 特別編 〜来年まで待てない!〜(2021年7月10日:KBC)
  • 博多さんぽ〜山笠とうどんがあるけん博多たい〜(2021年7月10日:TNC)
  • 来年こそ!博多祇園山笠(2021年7月15日:NHK)
  • 〜力をためて来年こそ!〜博多祇園山笠追い山笠中継 走れ!山笠2019(2021年7月15日:KBC)

2021年は7月10日(土)にオンエアが固まる珍現象が発生。12:00からKBCの「走れ!山笠 特別編」が、13:00からTNCの「博多さんぽ」が、そして14:00から「山笠純情トークSHOW」が放送され、放送局は違うのに申し合わせをしたかようなオンエア時間かぶりがない「3時間連続の山笠特番」となり、twitterでは話題となった。

追い山笠馴らし

7月12日に行われる追い山笠馴らしは「FBS福岡放送」が、1983年(昭和58年)より生中継を行っている。行事の時間が15:59スタートであるため、近年は福岡ローカルワイドショーである『めんたいワイド』の特別枠として放送していることが多い。また行事の日が土曜・日曜となる場合は、編成等の関係で録画放送で夜以降に放送される事もある(1992年は22:30に、2014年は開けて25:00に放送された)。

放送開始した1983年から数年は「FBS NOWスペシャル」として編成され、1987年からはテレビ欄上で確認する限り「オッショイ博多山笠」というタイトルで放送されていた。

これまでテレビ中継しか行っていなかった追い山笠馴らしだったが、2022年、サブスクリプションサービス「Hulu」にてテレビ中継の模様を配信した。追い山笠馴らしがテレビ以外で配信されたのは初めてのことである。

集団山見せ

7月13日に行われる集団山見せは、「TNCテレビ西日本」が、1990年より生中継を行っている。

行事の時間が15:00スタートであるため、特番として放送されることが多い。1997年は日曜日で競馬中継など日曜編成で生中継を行えなかった事がある。

当初は「実況中継!博多祇園山笠集団山見せ」だったが、テレビ欄を見る限りでは1992年から1994年まで「おっしょい!博多山笠」というタイトルを数年使っていた。この時期は追い山笠馴らし中継「オッショイ博多山笠」、子供山笠放「オッショイ博多っ子」のも放送されていたので、タイトルに「おっしょい」の言葉が入った番組が3つもあった珍しい期間となっている。

子供山笠

子供山笠の中継は行われないが、RKBが一般の子供たちにも山笠を楽しんでもらいたいとして、ハウス食品がスポンサーとなって毎年「RKB子供山笠教室」を開催しており、博多小学校が行っている子供山笠のドキュメンタリーに子供山笠教室の模様も併せて、毎年1時間の枠の特番で放送している。
内容は、台上がりを行う6年生を中心に、山笠にのぼせる子供たちとそれを支える地域の大人たちの奮闘が描かれている。

山笠教室の第1回が行われたのが1982年(昭和57年)だが、放送はこの年より開始。以降、山笠教室が行われる年は必ず編成されている長寿番組である。子供山笠は7月入って最初の週末(金・土・日)に行われるため、放送はその一週間後の週末に放送される事が多い(そのため山笠期間の曜日の組み合わせによっては、7月15日の午後に放送される年もある)
2020年は猛威を振るった新型肺炎の影響により、2020年、2021年、2023年は子供山笠教室は中止になっており(※博多小の子供山笠は2020-2021年は休止となったが2023年に復活)、そのため番組自体も3年間休止となっている。

J:COM福岡による博多祇園山笠特集

中継番組ではないが、ここ近年ケーブルテレビのJ:COM福岡局が、博多祇園山笠の特集番組を制作しており、山笠終了後に福岡を始め全国のJ:COMチャンネルで視聴することができる。7月1日に山笠が始まってから追い山笠を終えるまでを追ったドキュメンタリータッチの番組構成となっており、クオリティが高く評価が高い( 追い山笠の櫛田入りの模様は他局の放送分を借りて放送している)。

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