現在、博多・天神エリアにおいて15店舗を展開する『元祖もつ鍋楽天地』の『楽天地もつ鍋テーマパーク』(福岡市博多区祇園町8番33号 シーサーパーキング1階:キャナルシティ博多の横)に、迫力のある博多祇園山笠の飾り山笠4月28日の午前9時より登場しました。
この飾り山笠は山笠にも縁がある社長の水谷崇氏が、博多をもっと盛り上げたい、山笠をもっと盛り上げたい、という気持ちから企画したもので、完全オリジナル。そのサイズは店内に収めるため本物の70%に縮尺されているものの、本物と全く変わらぬ正真正銘の”飾り山笠”です。その”本物”は、来店客の目を奪うこと必至です。
『楽天地もつ鍋テーマパーク』は、大好評のもつ鍋ちゃんぽん専門店【元祖 もつ鍋ちゃんぽん楽天地】、もつ焼きも楽しむことができる【元祖 もつ鍋もつ焼き楽天地】、朝食・昼食限定で楽しめるビュッフェ【もつ酒場楽天地Café Bar】の3店舗が1箇所に入った、博多を体感できる楽天地のテーマパークです。3店舗が1箇所に並んでいるため、自分が食べたいお店を選べます。店内は、福岡の屋台を感じられる雰囲気で、ワクワクした空間で、もつを楽しむだけでなく、博多の文化を存分に体感することができる、まさにテーマパークのようなお食事処です。
この”楽天地山笠”の飾り付けは、棒締めから始まりました。まずはその”棒締め”から追ってみました。
とても気持ちのいい空が広がった4月25日(土)の午後、東流の普賢堂の某ガレージにて棒締めが行われました。
店内に飾るため、全体のサイズが通常の飾り山笠の70%の大きさで作られています。舁き棒も70%の大きさなので、フォルムは全く同じですが通常の山笠よりも細い舁き棒です。勿論このような舁き棒は存在しないので、完全オリジナルで作られました。そのため、棒締めに使うおやし棒(テコの棒)も70%サイズで細身。この特別な飾り山笠だけに使われるおやし棒です。
そうなると、山笠台ももちろん70%サイズ。縄も杉壁も子供山笠のサイズよりも小さい山笠台です。
ですが、小さい山笠台とはいえ、本物と寸分たがわぬ形で作っていますので、棒締め作業は本物と同じ流れで行います。まずは舁き棒を棒ぐり(棒を受ける半円状の穴)に通していきます。
幼稚園の年長組の子供が肩を入れてみると、その高さがほぼ肩ぴったり。この山笠台のサイズがよく分かります。
いよいよ棒締めが開始しました。しかし、このサイズの山笠台は、幾多の棒締めを行ってきた男達も完全に未知数のサイズ。「台の中に誰か入ることできる?」「入れるわけなかろーもん!」「台の上も1人しか座れんよ」「この体勢、腰に来るな・・・」とあちらこちらでワイワイガヤガヤ。一回り小さい木槌などを使って「棒締めたー!」と今年最初の棒締めを進めていきます。
締めるたびに他の棒がずれてしまい急いで棒鼻を叩いて直したり、山笠台が軽いため締める力で山笠台がガッ!とスライドしてしまい皆のうわっ!と声が上がることも。
「おい、子供達。乗っておもりになって!」と遊びに来ていた子供たちを山笠台に座らせて、棒締めが続けられました。子供達も楽しそうな顔をしています。こうやって子供達も山笠を身近に触れる事で、山笠好きの子供達が増えていくのでしょう。
こうやって、一時間半後、見事な山笠台が完成しました。写真だけ見たらいつもの山笠と変わらない山笠台です。
ですが、出来上がった山笠台に大人が肩を入れてみると・・・。
こんなに持ち上がってしまいます。「4人でもまあまあ持ち上げられるな」「頭がはまりそう・・・」「二番棒には付けれんなあ」「これで櫛田入りしたら清道に轍が付かんぞ」「スピード上がりすぎてケガするわ」と大騒ぎ。皆、笑顔で楽しそうです。
子供達も肩を入れて記念撮影。なかなか様になっています。
途中、楽天地社長の水谷崇氏が陣中見舞い。そのサイズとリアルさに「すごいですねえ!」と大喜び。流の関係者から仕上げの工程の説明を受けたり、笑顔で山笠台に乗って遊ぶ子供たちと交流しました。
4月27日(月)、出来上がった山笠台を搬入する日となりました。搬入されると、すぐに飾り付けが始まります。
搬入は店舗の営業が終わった午後11時半。とっぷり暮れた博多の夜空の下、山大工らはトラックに山笠台や道具を積み込み、設置場所である『楽天地もつ鍋テーマパーク』に出発しました。
店舗に到着すると、早速山笠台を降ろし、店内に運びます。
出迎えた水谷社長も一緒に舁き棒に肩に入れ店内に運びます。笑顔でヨイヨイのペースで運び入れました。
銅金を履かせて、山笠を立てる場所の最終チェック。見送り側のスペースや、真上の屋根の高さなどを全員で再チェック、検討を行います。
そして、今回の楽天地山笠の人形制作を担当した、白水英章人形師が現場に到着しました。
水谷社長とがっちり握手をした白水人形師。「社長に、プレゼントがあるんですよ。」
そういって、水谷社長に手渡したのは、今回の楽天地山笠の直筆の下絵。丁寧なタッチで完成予想図が描かれております。「額装して玄関にでも飾ってください。」
その下絵をよーく見ると・・・!
白水人形師の車には本日飾り付けを行う人形が固定されて運ばれていました。その中に・・・
現れたのは水谷社長ご本人の人形。手にはもつ鍋とお玉、頭にはもつ鍋の鍋、鎧の上にエプロンを着用し、スニーカーを履いてるという水谷社長そっくりの人形です。水谷社長は”自分”と出会い、大喜びです。
山笠台は方向が固定され、特製の銅金に併せて床のコンクリに穴をあけ、ビスで止めて完全固定させます。そして矢切の代わりとなる木の枠を設置。今回の山笠はサイズが通常の70%という未知数の山笠であるため、皆で慎重に配置や幅を検討。方針が決定したら中央を合わせ確認すると固定し、鉄パイプで骨組みを作った足場を作り上げました。これで天井付近の飾り付けも安全に行えます。
まずは差し物の三神額を天辺に取り付けます。もちろん今回の山笠に合わせた70%サイズ。先ほどの打合せをもとに位置や高さが調整され、固定されました。
跳木や木枠を切断するため、飾り山笠と客席の間にカバーが掛けられました。木くずが客席に舞い散るのを防ぎます。
三神額が据えられると、館や雑木などの飾りが次々とあげられ、上から順番に飾り付けられていきます。小さいサイズの飾り山笠なので、矢切(骨組み)の中に入る人数はわずか一人だけ。跳木を随時取り付けながら、飾り付けが進んでいきます。
飾り付けが進む中、後の方で取り付ける鼻縄などの付属品も準備が開始。舁き棒の鼻冠には舁き縄をひっかるでっぱりも取り付けられました。
矢切の上の方に飾りが付いたので、足場を解いていつもの舁き棒に板を置いて飾り付けを行う形に変更。飾り付けは飾り付け後半に向かいます。
飾り山笠の横側に、水谷社長の人形が据えられます。これは店舗を見まわせるようにという人形師と大工らの意気な計らいです。
表に大きな白馬が据えられ、その上に黒田官兵衛の人形がまたがります。巨大な馬が杉壁を飛び越える大胆な構図によって大変躍動感のあるイメージとなり、黒田親子と荒木村重が鋭く睨みをきかせる迫力ある表になりました。
大きい人形がすべて飾り山笠に据えられたので、あとは隙間を飾りで埋めていきます。黒い色の鎧や岩こぶが多いため落ち着きがちの飾りのイメージを、紅葉や梅を飾り重くなりがちなイメージを和らげていきます。
飾り付けはいよいよ矢切の一番下に到達。大工らが丁寧に飾りを一つ一つ取り付けて、隙間を埋めていきます。窓の外は明るい日差しが。夜が明けており、飾り付け作業は作業開始から7時間経過していました。
水谷社長はほぼ出来上がった飾りを見て、「すごいですね!」を連発。「こんな立派なものを作ってもらって・・・」と感慨深げです。
最後に杉壁のパーツと台幕を取り付け、ついにもつ鍋 楽天地の飾り山笠が完成しました。
飾り付けを行った男たちは、山笠を見上げながら、皆「想像を超えたすごくいい飾り山笠ができた」と、笑顔で感想を述べ合いました。
白水人形師も山大工も、初めてこのサイズの山笠を作ったので、とても面白かったと話します。
舁き山笠のサイズに近い飾り山笠。でも飾り山笠の70%というおそらく史上初の飾り山笠。店舗に飾る山笠なので、従来の飾り山笠にない構図から生まれた躍動感と迫力に満ちたこの飾り山笠。この山笠はまさに山笠参加者の「夢の山笠」なのかもしれません。
この飾り山笠は年中展示されており、しかもお店は朝7時から夜11時までオープンしていますので、朝食事がてら、夕食がてら、飲み会がてら、いつでもこの飾り山笠を見る事ができます。人形師と山大工が一致団結して作った完全オリジナルの史上初の飾り山笠、ぜひおいしいご飯とすごい山笠を目当てにお店に行ってみてはいかがでしょうか。山笠が完成した本日4月28日(火)より、店内に一般公開されています。