九州と言えども福岡の冬はやはり寒い。太陽が町を照らすも、最高気温9度の博多の町。博多総鎮守・櫛田神社は2月3日行われる節分大祭の装いに。毎年恒例の山門に飾られる大お多福面が参拝客を出迎え、多くの人が写真に収めていました。
清道には豆まきの舞台が出来上がっており、あとは当日を迎えるのみとなっています。
飾り山笠にも多くの人が訪れます。ほとんどの人達がその大きさに驚きながら手にしたスマートフォンで撮影する姿が見られました。
そんな寒空の晴天となった本日1月28日(水)、博多祇園山笠振興会は櫛田神社の櫛田会館にて毎年恒例の新年総会を開きました。いよいよ令和八年度の山笠に向けて博多の町が動き出します。
15時から始まる総会には、博多祇園山笠振興会の役員を始め、今年の各流の総務や役員が全員集まり、今年最初の総会に臨みました。総会前には、今年初めて顔を合わせる人も多く、朗らかに新年の挨拶を交わす光景が数多く見られ、山笠行事が始まる高揚感を楽しんでいるようでした。
総会開会宣言の後、今年の1月1日より第12代会長に就任した千代流の川口俊二氏が新年の挨拶および会長就任の挨拶・抱負を語りました。
「博多祇園山笠を取り巻く環境は、少子高齢化による光景人材の減少や経済状況の悪化など様々な要因から参加者が減少しています。博多祇園山笠をさらに継承していくため、3つの柱を掲げ、博多祇園山笠振興会と各流が一致結束して取り組んでいきたいと思います。
一つ目は、疫病退散、世の中の災いを祓うという博多祇園山笠の大義を守る事です。また、山笠を通じて年長者を敬い次代を担う年少者を慈しむ長幼の序の大切さを受け継ぎ、大義と伝統を守りつつ、環境に合わせて柔軟に変化させ時代に対応させたいと考えています。
二つ目は、山笠は世界に発信されている日本を代表する祭りです。舁き手は山笠の伝統を守るだけでなく、他の博多の伝統文化にも目を向けともに発展していくべきだと考えています。博多織を身に着け、博多人形師の技を愛で、櫛田神社へ誠を捧げ、博多松囃子などの他の祭りにも愛着を持っていただきたいと思います。
三つめは、参加者は同じ祭りに参加する仲間として一致団結しつつ、それぞれの流れが持つ歴史や伝統を尊重し、各流の自治・個性を生かしながら行事遂行をお願いしたいと考えています。「和を以て貴しとなす」という事です。
この三つの柱を実現することで、舁き手が誇りを持ち、山笠が千年も万年も続いていくと信じております。揺るがぬ伝統、揺るがぬ山笠こそ私の目指すところでございます。今後、博多祇園山笠振興会会長としての責務を全うしていきたいと思います。ご理解と御協力の程宜しくお願い致します。」
総会では、振興会本部役員の紹介が行われた後、各流の番付が読み上げられ、全会一致で了承を受けました。
新旧一番山笠総務挨拶では、昨年一番山笠を務めた東流の梅津竜次氏は関係各位に謝辞を述べ、今年の一番山笠である中洲流の総務を務める立岩正則氏は「伝統を守り次世代に力強く継承していくために、私ども中洲流一同は誠心誠意取り組む臨む所存でございます。7月15日早朝に無事奉納できますよう、そして山笠を大切に見守ってくれた福岡市の皆様のお役に立てますよう、全力を尽くしてまいります」と力強く抱負を述べました。
福岡商工会議所からは、博多祇園山笠の保存・支援に関するサポート活動についての説明が行われました。
また、今年の博多祇園山笠記念手拭のデザインが発表され、会場に掲示されました。手拭のデザインは今年の一番山笠中洲流の舁き山笠を担当する溝口堂央人形師がデザインした物です。
すべての議題が承認され、新年総会は無事終了。最後に皆で博多手一本を入れ、全員一致で決議した内容を了承しました。
総会後の直会では、新年総会にふさわしく祝儀舞が披露され、明るく朗らかににぎにぎしく本年度の山笠が動き出しました。