昨日7月7日(日)、前日に飾り付けを終えた恵比須流・土居流・西流が御神入れの儀式を執り行いました。これにて、全ての舁き山が博多の町に建ったという事になります。
恵比須流は午前9時より御神入れの儀式を開始。
一番山という事で、たくさんのメディアが取材に訪れていました。
今年の標題は「見義不為無勇也(ぎをみてなさざるはゆうなきなり)」。鬼退治の話で有名な渡辺綱の話がテーマになっています。
見所は、力強い渡辺綱の人形に対して、見送りがおどろおどろしい鬼という組み合わせ。京都の一条戻り橋の上で渡辺綱が鬼の腕を切ったシーンを表と見送りで描いている迫力のある飾りです。
土居流、西流も9時半頃から御神入れを行いました。
土居流は大河ドラマ「八重の桜」でも登場している、松平容保が標題になりました。
女山ですが凛とした松平容保公の姿は、まさに幕末の名君として威厳のある雰囲気を醸し出しており、力強さを感じさせます。
西流は舞樂でも有名な蘭陵王が標題です。
人形のサイズが大きく、蘭陵王のシンボルでもある猛々しい仮面の姿は大変迫力あり、後背の細かく華麗な意匠も注目です。
すでに公開されている舁き山を含め、今年は多種多様な舁き山が出そろいました。
これらの山が動き出すのは、7月10日(水)の流舁きからとなります。