博多祇園山笠の公式カメラマンを務める久保山明さんの写真展『久保山明写真展 博多祇園山笠「AT THAT MOMENT」1999~2025』が、本日6月16日(火)から福岡県立美術館(福岡市中央区天神5丁目)で始まりました。
福岡県立美術館は須崎公園にある美術館で、2025年にリニューアル開館した福岡市民ホール(旧福岡市民会館)の奥に位置します。西鉄福岡駅、地下鉄天神駅から徒歩10~15分の位置(ノース天神の先)にあり、足を運びやすい閑静な場所となっています。
久保山さんは南区大橋で写真スタジオを開いているが、1999年に依頼で恵比須流の専属カメラマンに。2022年の7月、前任の山笠公式カメラマンが体調不良のため撮影ができなくなったため、急遽新たな博多祇園山笠の公式カメラマンとして白羽の矢が立ったのが、20数年の山笠撮影の経験を持つ久保山さんです。以来、毎年山笠期間はスタッフと手分けしながらあらゆる山笠行事を撮影しています。
一年に撮影する山笠の写真の枚数は1万枚以上。今回の写真展は、久保山さんが1999年から昨年2025年までに撮影した膨大の写真作品の中から、「インパクトのある写真を選んだ」という厳選に厳選を重ねた珠玉の写真80点が展示されています。
「山笠の魅力と山笠の事を知ってもらえるように」という思いから、写真の展示順を6月1日の恵比須流の注連下ろしから、7月15日の追い山笠と山笠行事順に並べて展示しています。
写真の最後を飾るのは、直会の様子。子供に赤手拭の鉢巻きと台上がりの赤白ねじねじを付けさせて記念写真を撮ったオフショット。後ろの男たちの柔らかな笑顔が、追い山笠が終わった後の達成感と開放感を感じさせる一枚です。
写真に記録されているのは、山笠そのものではなく、山笠に携わる人々の表情。山笠を舁いている時の真剣そのものの表情、カメラを向けられた時の屈託のない笑顔。祭りに向き合う「山のぼせ」達の様々な表情が、生き生きと写真に写しだされています。
久保山さんに「会心の出来の一枚ってどれですか?」と聞いたところ、「この西流のお汐井取りの写真とか、箱崎浜の恵比須流の一枚とか気に入ってるんですけど・・・やはり、去年のこの中洲流の櫛田入りの写真ですね。総務の表情とか、山笠の勢いとか、夜明け前って分かる暗さとか、その暗さを照らす場内のライトの感じとか・・・追い山って分かる力強さがいいですよね」と話してくれました。
午前10時の開場と同時に多くの人達が写真展に来場。「いい表情だなあ」「迫力あるねえ」と口々にしながら、展示されている珠玉の作品に見入っていました。
会期は本日6月16日(火)から6月21日(日)まで。時間は10:00~17:00まで開催しています(最終日16:00まで)
当番法被姿の久保山さんも、取材等がない場合は可能な限り在廊する予定とのこと(※6/18,19は不在)。
一足早く山笠の熱を感じに、福岡県立美術館に足をお運びください。