博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

横ばん切る(よこばんきる)

山笠の正規コースの横道に入り、次の道番までコースをカットして近道する事。

山笠のコースは、1トン以上の重さの山を肩に担いでノンストップで博多の町を東西南北縦横無尽に約5.5キロ舁き回るため、体力の消耗が大きい。しかも道幅が狭い場所もあるので山に追いつくのも大変である。
そのため、本コースから一本隣の道へ途中離脱して近道→山を待機し途中参加を繰り返す、つまり「横ばん切る」事で、様々なロスを解消する事が出来るわけである。

・・・が、お年寄りや子供なら仕方がないとしても、山笠は全コースをきちんと走ってこそ意義があると考えを持っている人にとっては、若い舁き手が「横ばん切る」のはあまり好まれないという見方をする人が多い。