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博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

横番切る(よこばんきる)

山笠の舁き回り順路の横道に入り、次の道番まで先回りする事。いわゆる『ショートカット』『近道』。

博多の町は、東西南北整然と町割りがされている。そして地味に高低差がある。その町を1トン以上もある山笠を肩で担いで、ノンストップで東西南北縦横無尽に舁き回るため、とても体力の消耗が大きい。しかも道幅が狭い場所もあるので山笠に追いつくのも大変である。
そのため、舁き回り順路から一本隣の道へ途中離脱して近道。山笠が来るのを待機し途中参加する・・・を繰り返して、様々なロスを解消する事が出来るわけである。

・・・が、ここまで読んでわかるように、足が不自由な年配者やまだ幼い子供は仕方がないとしても、若手や体力バリバリの人が横番切るのは褒められたものではないとされる。きちんと走ってこそ山笠であり、そんな人たちが横番切ろうとするなら「横番切るな!」とベテランから注意を受ける事もある。
逆に年配の方で「まーだ、一回も横番切ったことはなか」というのが自慢の方もいる。

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