博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

当番町(とうばんちょう)

その年に「流」の山笠運営を取り仕切る町。
山笠の「流」を構成する各町を統制し、他の流との折衝や調整を行うなど、山笠の運営を円滑に行うための様々な役目を受け持つ。
当番町はその名の通り持ち回り制で、1年ごとに順番に各町が引き受ける。
当番町の扱いは各流によって若干異なるが、費用負担や様々な運営の労を担う代わりとして、台上がりや櫛田入りの舁き手となれるなどの様々な特権を持つことが出来る。

当番町で一番山を担当するのは最大の栄誉だが、一番山も七流持ち回りで当番町も各町持ち回りとなると、一番山で当番町というのはそう滅多に担当できる事ではない。
最も町が多い大黒流は12の町から構成されているため、当番町の一番山笠は84年に一度しか回ってこない事となる。

また、東流では特定の当番町を持たずに流全体で運営を行う「流当番制」を採用している。