博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

注連下ろし(しめおろし)

山笠行事が始まる7月1日早朝、それぞれの流域や町内を清めるために行う行事。
山小屋を建てる場所の四方の道路の出入り口に、上部に注連縄を貼った青笹を電柱などに門状に立て、竹串御弊(たけぐしごへい)と呼ばれる竹で作った御弊を飾って神域にする。
つまり、注連縄を貼った青笹からは神様の領域であるという意味であり、近くに山小屋があるという事。

この神事は、櫛田神社の神職が出向いて神事を執り行い、役員らと一緒に祭りの無事遂行を祈願する。作業には当番町の若者らが当たる。

7月1日の早朝に行う行事なのだが、恵比須流だけは6月1日に、他流より一ヶ月早く取り行う。これは恵比須流が伝統的に旧暦で取り行っているため。
6月1日は町中を長法被を着て歩くことが解禁される日というのもあり、この注連下ろしと出会うと「ついに山笠の季節が来なあ」と実感する人も多い。