野間アピロス(1976年)#福岡市 #ユニード pic.twitter.com/jOK3QaGrx2
— isa (@sogo_kurosaki) June 16, 2023
株式会社ユニードが展開していたショッピングセンター「アピロス」の店舗の1つ。
福岡市南区柳河内1丁目にあった。現在は存在しておらず、現在は2024年4月現在はパセオ野間大池(サンリブ野間大池店など)が営業を行っている。
1976年(昭和51年)9月30日に開店。
1981年(昭和56年)、株式会社ユニードの経営不振からダイエーに吸収合併され、店舗名もダイエー野間店に改称。
2005年(平成17年)10月31日に閉店する。
跡地には、2008年(平成20年)にパセオ野間大池(サンリブ野間大池店など)がオープンした。
店舗面積は13,527m2、延べ床面積約19,550m2。
野間アピロスには、1977年(昭和52年)から1987年(昭和62年)までの10年間、飾り山が建てられ奉納された。
野間アピロスの飾り山笠は、1976年の香椎アピロス(東区)に次ぐ2つ目の「郊外山笠」で、南区に建てられるのは野間アピロスが初めてだった。
近隣は団地など住宅が多く付近の住民は山笠建設には大喜びしたそうで、当時の新聞によると「身近なところに山笠ができて、博多に住んでるんだな、という実感がわきました」という転勤族の主婦による感激したコメントが掲載されている。
1983年(昭和58年)野間アピロスの標題に、当時大人気だったプロレスラー・タイガーマスク(初代)が登場する事が発表。プロレスが標題に選ばれるのは、おそらく山笠史上初の出来事。当時は大きな話題を呼んだ。
5月に入り、山笠期間が近づいてきた矢先、プロレス界に大きな衝撃が走る。1983年5月25日、タイガーマスクの原作者である梶原一騎が、講談社刊『月刊少年マガジン』副編集長・飯島利和氏への傷害事件で逮捕されるという事件が発生。
野間アピロスの山笠関係者は前例のない事態に困惑、この標題をどうすべきかと考え直さざるをえなくなり、奔走せざるを得なくなる。
発注者のユニードは急遽「イメージダウンした標題を変更してほしい」と担当の人形師である九十九宏明師に標題変更を打診したが、五月初旬から人形作りに着手した九十九人形師。すでに人形は7割出来ていて作り直しが難しい事が判明。
そこで、スポンサーであるテレビ局が「同じ作品に出てくる”ブラックタイガー”に変更することは可能か?」と相談。タイガーマスクは黄色い虎、ブラックタイガーは黒い虎のマスクであったため、変更点が少ないと判断した人形師は了承した。
だが、この変更について、テレビ局は新日本プロレスに許可をとる必要があるため、当時の団体社長であるアントニオ猪木に了承を求めようとした。・・・が、ここで日本プロレス史に燦然と残るあの大事件が起きる。そう「猪木舌出し失神事件」である。
1983年6月2日、蔵前国技館で行われた「第1回IWGPリーグ優勝決定戦」。猪木の「世界最強の統一世界王者を新日本プロレスが決定する」という構想が形となった団体が威信をかけたチャンピオンシップである。メインイベントは、アントニオ猪木 vs ハルク・ホーガン。当初猪木が順当に勝って優勝すると予想されていたが、ホーガンが予想外の善戦を見せ試合はもつれにもつれる。試合終盤、ホーガンのブレーンバスターを受け場外に転げ落ちた猪木は、ホーガンの必殺技「アックスボンバー」を後頭部に受け鉄柱に頭をぶつけてグロッキー状態に。這う這うの体でエプロンサイドに上がったところに、先にリングに戻っていたホーガンのアックスボンバーを再び食らって場外へ転落して失神してしまう。猪木優勝を既定路線と考えていたセコンドは、失神した猪木を無理やりリングに引き上げたが、猪木は立ち上がることなくドクターストップ。猪木は舌を出したまま失神KO負けとなり、病院へ搬送された。
アントニオ猪木は翌日にこっそり退院しており雲隠れしたとか、見舞いに行った坂口征二はもぬけの殻になったベッドを見て驚愕し「人間不信」と書いたメモを残し失踪したとか、そもそもこの一戦には猪木と梶原一騎の関係が絡んでいたとか・・・など、試合結果だけでなく試合後も含めたアレコレに、プロレスファンは様々な憶測と推測を語りあった。その後、様々な関係者がそれぞれの”真相”を各メディアで語るも、令和の時代になっても今もなお”別の真相”があるのではないかという議論がなされるほど、日本プロレス史上に名を遺す”大事件”である。
【#有田と週刊プロレスと】
— 『オマエ有田だろ!! 有田哲平のプロレス噺』【公式】 (@aripro_wp) November 5, 2019
FS#18は【IWGP】≪後編≫❗📣😆
遂に開催された第1回IWGPの決勝戦は【猪木vsホーガン】に決定✨
誰もが猪木さんの優勝を信じていた中、プロレス史に残る大事件が勃発!😳🔥
【舌出し失神事件】とは一体…!?😱💦
FS#18は11.6[水]0時頃配信開始❗
📺https://t.co/2KXluKo3jF pic.twitter.com/mNrRtC29Lh
話を戻すと、野間アピロスはこの「梶原一騎逮捕事件」「猪木舌出し失神事件」というプロレス二大事件に、意図せず巻き込まれてしまったというわけである。
猪木は試合後に雲隠れし連絡が取れなくなってしまったため、テレビ局は標題内容変更の了承を取れず、時間だけが過ぎていく。飾りを作る時間がどんどん減っていく九十九人形師は「どうせ”一騎色”は抜けん」「ちったあ、おかしかばってがくさ」と、人形のタイツに星をいっぱい付け「タイガースター」なる架空のレスラーを”誕生”させた。これにより飾りはタイガースターとレッドマンなる架空同士のレスラーが対決している内容となり、標題名も「ザ・プロレス」に変更となった。
そもそも、野間アピロスは、3月に標題はアニメの「ポパイ」でほぼ決定してたらしいが、「もっと今現在人気の標題を」という意見が出たため標題決定が遅れていたので、「早よ決めんと間に合わん」と九十九師が孫が好きだったプロレスに標題を決めた・・・という経緯がある。当時の総務であった渕上尚志氏は「名は変わってもトラの覆面を着けている限りはイメージ的にどうも・・・」と語りながらも「本部がモタついたのも悪いが、唐突でしたからねえ。あの事件は」と仕方ないといった風だったようだ。