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博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

ねじ切り/捻切り(ねじきり)

土居流だけが行っている独自の行事。
7月11日の朝山笠終了後に行われる直会の冒頭で行われる。

町の新旧役員の顔合わせの行事で、ちくわ1本と青梅2個が入った皿が並べられる。テーブルを挟んで対面している新旧役員同士がチクワの両端を右手で握って息を合わせて捻じ切り、梅と一緒に酒の肴にする。これは一つの食べ物を二人で分かち合う事で団結心を養い、流の融和を図っている。

ちくわは、調理の手間がいらないことや昔は練り物が貴重品だったためこの大切な場で食べられるようになったらしい。それに毒消しの青梅と、体を温める貝汁が必ず付く。
少なくとも明治の初め頃から続いている行事らしく、「家にある簡単なもので山笠期間中の最大の祝い事の日の打ち上げをやるという考え方で、祭りが派手にならないようにとの気持ちが込められて行れている」という。

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