博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

前さばき(まえさばき)

山笠を安全・円滑に走らせるための「露払い」的な役割を担う。黄色と白のたすきを着用している。


「交通」が比較的離れた場所の車や観客の整理に当たるのに対して、前さばきは「前切れ、前切れ!」の掛け声で山笠の進行方向直前の交通整理を行う。このように、山笠に参加している舁き手の整理と統率を行っており、経験豊富な舁き手が担当することが多い。

その役割から日露戦争の頃から「憲兵」と呼ばれていたが、「憲兵」という名前が時代に合わなくなったったという事で昭和47年に「前さばき」と名前が改められた。