山笠を安全・円滑に走らせるための「露払い」的な係。
黄色と白の襷を着用している。
「交通」が比較的離れた場所の車や観客の整理に当たるのに対して、前さばきは常に舁き山笠の少し先を走って進路を確保。先頭を走る舁き手らに「前切れ、前切れ!」の掛け声を掛けて道を開けさせ、山笠の進行方向直前の交通整理を行う。
山笠に参加している舁き手の整理と統率を行うため、経験豊富な舁き手が担当することが多い。
日露戦争の頃よりその役割から「憲兵」(軍隊内部の秩序維持と交通整理を任務とする係)と呼ばれるようになっていたが、戦後27年を迎えた1972年(昭和47年)に「憲兵」という名前が時代に合わなくなったったという事で「前さばき」と名称が改められた。