山笠ナビ チャンネルYouTube

博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

山笠ナビ博多祇園山笠用語辞典きゅうり/きゅうりがき

きゅうり/きゅうり舁き(きゅうり/きゅうりがき)

舁き棒の一番外側の二本(一番棒)の中央部分で、山笠台の足と足の間の部分の棒のエリアを「きゅうり」と呼ぶ。この部分を担当する舁き手のことを「きゅうり舁き」と呼ぶ。
語源はこの周辺部分が「胡瓜がき」というきゅうりの酢物(きゅうりを薄く切って甘酢で和える一品料理)を作る時に使用した道具に似ているところからこう呼ばれるようになったらしい。

「きゅうり」は棒のなかでも最も太い場所であり、地面からの距離が最も近いため、背の低い人が肩を入れやすい。男ならだれでも参加できるようにした山笠古来からの工夫なのかもしれない。
「きゅうり」部分は障害物に挟まれても逃げ場が無く非常に危険なため、舁き手には熟練が必要な場所でもある。

1954年(昭和29年)の山笠のしおりには「きゅうり舁き」をする舁き手について「一番(棒)の人と同じ心構え(一番棒のかき手は体を内側に大きく傾けて舁く)を要す。ここを担ひ上げると、山足が浮き速度の倍加に非常に役立つものであり、追山笠の時は主とし「台廻り」の若者が受持つ。」と解説されている。

61