博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

飾り付け(かざりつけ)

文字通り博多祇園の「飾り」である人形を取り付ける行事。
飾り山は毎年6月後半(28日前後)、舁き山は7月上旬に行われる。7月1日から先行公開される飾り山を優先して行われることが多い。
当日は、飾りや人形を制作した博多人形師の指示のもと、当番町や若手によってその年の人形が飾られる。

なお、飾り付けは他の行事と違い、この日に必ず行うと決められていない。
これは戦後の一時期に「目立とう」という一部の山笠が飾り付け日を競ったため「解禁日」を設けた、と言われている。

飾り付けられた飾り山笠は、7月1日早朝に御神入れを行った後、市内14カ所で一斉に公開される。
飾り山の公開期間は7月1日から14日夜まで。15日早朝にはすべて崩してしまうので、飾り山見物をする際はお早めに(※常時展示を行っている櫛田神社のみ一年通して飾り山を見物する事が出来る)

飾り付けの指示

飾り付けは人形師が構図を元に、「素山」にのぼった若手にスピーカーを使って指示をして飾り付けていく。その際、人形師は「箱崎側に」「福岡側に」という独特の指示を使用する。これは、左右での指示はその人にとってなのか向かってなのか分からないので、博多の人なら誰もが知っている地名を使う。
ちなみに箱崎は向かって右手、福岡は向かって左手。福岡の人にしかわからない符丁である。