博多祇園山笠にて山笠を担ぐ男たちの事。
舁き山笠は、1本の舁き棒の表・見送りに2人ずつ就くので合計4名×6本で24人、そこに山笠台両側の”きゅうりがき”に2人ずつ就くので、合計28人の舁き手が必要となる。この28枠を舁き手は走りながら交代する事で、山笠を動かしている。
(「走る飾り山笠」上川端通は山笠がとても大きいため、表・見送りが各3人ずつ、きゅうりが3人ずつと、合計42人の舁き手が山笠に就く。)
舁き手の役目は「山笠を持ち上げ、後押しが生む推進力を生かす」事である。
表側の舁き手は山笠の表側を持ち上げるように担ぎ、見送り側は肩から背中に舁き棒を乗せるようにして担ぐ。
表側が下がってしまったり、見送り側が上がりすぎると、力のベクトルは地面に向かうため、舁き山笠は地面に台足を着けてしまうことになり、摩擦で推進力を大きく失ってしまう。
如何に1トン以上の重さがある山笠を推進力の出る角度で持ち上げ続けれるか、また重い山笠を持ち上げ続けながら後押しと同じスピードで走り続けられるかは、この舁き手達の力と技術と根性に掛かっている。