博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

舁き棒(かきぼう)

dic-kakibou

舁き手が山笠を担ぐときに直接肩に担う六本の棒の事。
舁き山は六本の舁き棒を中心とし、クギを一本も使わず麻縄で締めて頑丈に組み立てられる。

外側から順に「一番棒」「二番棒」と呼び、「三番棒」は真ん中の2本の棒を指す。
一番棒は二番棒より三分(1センチ)高く、二番棒は三番棒より三分高くなるため、舁く位置に見合った身長の舁き手を配置する。流によっては、この舁き手の配置の決定の際に「棒競り」と呼ばれるアピール合戦で、舁き手を選んでいる。

また、舁き棒は先端(「棒鼻」)が細く、根本(「台下」)に向かうにつれて太くなっていくので、たとえば同じ一番棒でも棒鼻と台下では高さが異なる。
このように身長がとても重要なため、舁き手は自分の身長に合った高さの棒の位置を決め、通常は常に同じ場所で山笠を舁く事になる。