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博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

岩こぶ(いわこぶ)

舁き山、飾り山の飾りに使われる飾りの中の1つ。その名の通り「岩」などの表現に使用される。
黒い立体形のパーツで、金色、銀色、水色を使って描かれた放射線状のデザインが施されている。このデザインは岩に含まれる雲母をイメージしているらしい。
素材は紙と竹と木。立体形だが中は空洞になっており、山笠の骨組み(「矢切」など)に固定するための棒が付いている。人形師によっては板状の絵での岩こぶも用意している人もいる。

細かい飾りとして使われるため大量に作る必要があるため、山笠飾り制作時期になると人形師の作業場の軒先には、着色した岩こぶを乾燥させるため岩こぶの塊が山のように並べられていたり、工房の片隅にうず高く積まれている光景を目にすることができる。

岩をイメージするためカラーリングは黒であることがほとんどなのだが、アニメ「アンパンマン」がテーマだった2016年の博多リバレインの飾り山の見送り「げんき一〇〇倍」では、アンパンマンの世界観を崩さないよう緑色に塗られた岩こぶが使われた。

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