山笠の一番棒(一番外側の舁き棒)の棒鼻に取り付けられた『鼻縄』を持ち、山笠の進行方向をコントロールする役目。鼻縄を引いて進路を司る、いわば「山笠の操縦係」。
水色と白の襷を袈裟掛けに身に着けており、山笠の表に2名、見送りに2名、合計4名が舁き山笠に付いて息を合わせて進行方向を巧みに操る。
熟練の山舁き能力と高い判断能力が求められるため、経験豊かな舁き手が勤める事が多い。
山笠の一番棒(一番外側の舁き棒)の棒鼻に取り付けられた『鼻縄』を持ち、山笠の進行方向をコントロールする役目。鼻縄を引いて進路を司る、いわば「山笠の操縦係」。
水色と白のたすきを袈裟掛けに身に着けており、山笠の表に2名、見送りに2名、合計4名が舁き山笠に付いて息を合わせて進行方向を巧みに操る。
熟練の山舁き能力と高い判断能力が求められるため、経験豊かな舁き手が勤める事が多い。
舁き山笠は直角に曲がったり、ヘアピンカーブを描いたり、狭い道幅を進む事が多い。道幅の広い道だと、舁き手の勢いのバランスにより蛇行を始める。そんな舁き山笠をまっすぐ事故なく走らせるのが鼻取り4名の役目である。
1982年(昭和57年)の新聞記事には、鼻取りの極意として「鼻取り四人の連係が大事」として、「一人で山をどうこうしようとしたって動くわけがない。右に曲がる場合、前の二人が右に引く。後ろ二人は軽く左に引いてやれば山はスムーズに右旋回する。この四人の阿吽の呼吸次第である。また、人は右利きが多いので山を舁く時は山は斜めになって走る。これが一番速い。ところが鼻取りがこれを戻そうとするから山はジグザグ走行することになる。これを利用して、直線的に「清道」に突っ込めるよう、舁き棒を後ろより前の方がちょっと長くなるようにし「山留め」の位置をできるだけ左端にとる事。」など書かれている(※なお、現在は舁き山笠を山留に止める際は、道幅中央に据えるようになっている)。