博多で生まれ育った人の事。どんなに大きくなっても「博多っ子」と呼ばれる。昭和初期の新聞では『博多ッ児』と書かれていることが多い。
「江戸っ子」は、親子三代東京生まれ・東京育ちという目安があるようだが、今のところ博多っ子にはそういう目安はないようで、今のところ『博多生まれ・博多育ち』であれば”博多っ子”と呼ばれる節がある。いわゆる『地のもん』となる。
博多っ子の特徴は、祭り好きで、開けっぴろげで人がいい・・・と、まさに「伝統銘菓 博多山笠」のキャッチフレーズのような気質を持つ。さっぱりとした性格で、誰とでも打ち解けてすんなり仲間に入れてくれる。自分のことはそっちのけで人のために骨を折る事から「博多っ子は馬鹿ものばっかり」と愛着を込めた言葉で表す事も。一方でせっかちでまどろっこしい事が嫌い。あっさりしすぎて大雑把な所もある。
また、博多どんたくの盛り上がりでも分かる通り、芸事が好きな人も多い。
ただ、近年では博多生まれ・博多育ちという厳密な「博多っ子」は減っており、都市部のドーナツ化現象により博多に住んでいない博多っ子も多い。また、居住者の減少による少子化問題は他の都市部と同様大きな問題となっており、そこから連結して祭りの参加者減少という問題は、他地域の祭りと同様に抱えており、博多祇園山笠振興会は参加者を募る効果的な対応策を思案している。