博多を東西に貫く唐津街道沿いの町と御笠川西岸が流区域の流。豊臣秀吉ゆかりの博多七流に始まる古い伝統を護持している。
博多の町を流れる石堂川(御笠川)の横に流区域があったことから、かつては「石堂流」と呼ばれていたが、博多松囃子の”恵比須流”とほぼ流区域を同じとしているため、これにちなんで明治時代頃より「恵比須流」と称するようになった。
御笠川沿いの七カ町は、福岡藩が防衛のため寺を集めた地区に当たり寺町の風情が残っている地区である。
唐津街道沿いの四カ町は、茶舗や鶏卵素麺発祥の和菓子店、呉服店といった商家が立ち並び「博多六町筋」とも呼ばれた。
舁き手不足が深刻化していたが、旧大浜小学校のPTAなどの協力を得て克服。人口減少に対応するため、旧町11カ町を当番町制とブロック制を合わせて「蓮池町」「中竪町・下金屋町」「下竪町」「横町・上金屋町」「上竪町・官内町・中石堂町」「中間町・綱場町」の6つのプロックに分けて運営している。
「飲酒運転撲滅」「暴力追放」にも力を入ており、県と福岡市の暴力団排除条例施行を受け、 2011年に規約を作成。 参加者に 「飲酒運転しない」「暴力団とは関係しない」ことを誓約させており、毎年7月に入る前に博多警察署の幹部を招いて勉強会を開いている。
2013年(平成25年)には「暴力団排除」「飲酒運転根絶」に積極的に取り組んでいるとして、博多署より感謝状が贈られた。
旧暦に従い6月1日に注連下ろしを行ったり、筥崎宮、住吉神社、愛宕神社の三社へ参拝する「御願立て」など、流独自の行事が存在する。
(※2024年の当番ブロック・「上竪町・官内町・中石堂町」を先頭にして表記し順に並べるものとする)
赤色の地域が恵比須流の流区域となっている。
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長法被や水法被はそれぞれの町ごとに異なったデザインのものを着用する。