木製の腰掛、縁台。博多や九州各地では、この縁台を「ばんこ」と呼ぶ。一般的には休憩や夏場の夕涼みなどに用いられる。
ジャッキー・チェンに渡すと武器にも防具にもなる万能な道具でもある。
語源はポルトガル語のbanco。英語でいう所のbank(銀行)で、これはヨーロッパではその昔お金の両替をする時に腰かけを並べて行ったのが語源という。他にも日本に渡ってきたポルトガル語は、カルメラ、カンテラ、フラスコなど。古来より商都で名をはせた博多商人がスペイン、ポルトガルと通商したなごりと言われている。
山笠の時期には、飾り山の山小屋前に置かれており、見物客がこれに座って山を鑑賞したり、夜警の際は山小屋を警備する男衆がこれに座っている事が多い(場所によっては折りたたみ椅子の場合がある)。山笠のフリーパンフレットやチラシが置かれている所もある。
また、男衆の記念撮影時の後列用の踏み台として使用したり、テントのかさ上げに使ったりと、座る以外の実用的例も多々存在する。