博多祇園山笠用語辞典 YAMAKASA DICTIONARY

ばんこ(ばんこ)

木製の腰掛、縁台。博多や九州各地では、この縁台を「ばんこ」と呼ぶ。一般的には休憩や夏場の夕涼みなどに用いられる。
ジャッキー・チェンに渡すと武器にも防具にもなる万能な道具でもある。

山笠の時期には、飾り山の山小屋前に置かれており、見物客がこれに座って山を鑑賞したり、夜警の際は山小屋を警備する男衆がこれに座っている事が多い(場所によっては折りたたみ椅子の場合がある)。山笠のフリーパンフレットやチラシが置かれている所もある。
また、男衆の記念撮影時の後列用の踏み台として使用したり、テントのかさ上げに使ったりと、座る以外の実用的例も多々存在する。

なお、語源はポルトガル語のbanco(英語ではbench)と言われており、縁台は外来品である事をうかがわせる。