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新調された清道旗が”櫛田神社 式年遷宮”の御神幸パレードにて披露されました

櫛田神社の第四十九回式年遷宮上遷宮が行われ、遷宮行事の最後を飾る渡御・環御祭(御神幸パレード)が午前10時より行われました。

「式年遷宮」とは、定められた年毎に社殿などを新調し、ご神体を新しい社殿に遷す神事で、櫛田神社の式年遷宮は25年に一度行われます。その式年遷宮の年が今年2025年にあたり、上遷宮祭が今週21日より行われていました。

10月21日の24時(22日0時)に「御祠清め」が行われ、櫛田神社の拝殿に祀られている三基の祠が25年ぶりに姿を現し、神職や氏子の方々の手によって清められ、博多の町を練り歩きました。

10月22日にはベイサイドプレイスの櫛田神社浜宮にて神輿を清める「神輿清め」が執り行われ、23日「奉祝大祭」が神社で執り行われました。大祭では、博多松囃子稚児の舞や、巫女による悠久の舞が奉納されました。

日中は五穀豊穣祭が、夜には清道に千灯明が行われ、神に実りや安泰の感謝の気持ちを奉じました。

昨日24日には、奉祝餅まきが行われ、氏子や崇敬者の手によって、神に祈願された餅が振舞われました。

そして本日、午前8時半より発輿祭が行われ、秋季大祭の目玉である御神幸パレードのスタートに向かって着々と準備が進められました。

例年だと神輿は一基のみの巡行ですが、今年は式年遷宮のため三基の神輿が同時に巡行する特別な御神幸となります。

今回の式年遷宮では、拝殿等の作り替えなどは行わず、調度品や幟等の身長が行われました。

式年遷宮に合わせて、山笠のシンボルの一つでもある清道旗も新調され、下東町が奉納しました。
清道旗の初代は昭和20年(1945年)の福岡大空襲で焼失するも、昭和32年(1957年)の櫛田神社御鎮座千二百年祭記念に、下東町が新調し奉納をしました。1980年に3代目、1999年に4代目の旗に新調され、25年ぶりに5代目にバトンタッチとなります。

新しい清道旗は猩猩緋の地に白縁がついたもので、旗には「清道」「下東町」の文字が刺繍されており、文字は金色の糸で縁取りされています。

櫛田神社の阿部憲之介宮司が下東町にやってきて新調された清道旗の前で和やかに談笑する光景も見られました。

御神幸には、奉賛会役員、総代、山笠・松囃子の関係者、松囃子稚児流の子供、地元消防団、博多小ブラスバンド、雅楽部、地元婦人会、崇敬者などが約1000人が参加。博多の文化が一挙にこの場に集まった感のある賑やかさです。

神輿を乗せた牛車に牛が繋がれ、いよいよ御神幸パレードが始まります。

午前10時、小雨が降る中、地元消防団による木遣と纏振りを先頭に御神幸パレードが出発。消防団の後ろでは博多小ブラスバンド部が演奏。パレードの花を添えます。

清道の旗も櫛田神社を出発します。

清道旗を櫛田神社の神職が先導し、各辻々に差し掛かると大幣を振り切幣を撒いて博多の町を祓い清めて回ります。清められた道を清道の旗が進んでいきます。

博多松囃子に続いて博多祇園山笠振興会と七流・飾り山笠の代表者が続いてパレード。これだけの当番法被の人々が一挙に集まって歩く光景はめったに見られません。

御神幸パレードの一行は土居通りを北上したのち明治通りを通って店屋町へ。これから博多の町を東西南北に渡って練り歩きます。

店屋町、冷泉町をあるいって祇園町へ。キャナルシティの横を通り中洲に入ります。

中洲から上川端町の上川端商店街を通り、明治通りに出てから大博通りを横切って旧東町筋へ。

「子供達にプレゼントォー!」と沿道で見物していた子供達の頭上に松囃子の傘鉾が通され、シャンシャンと鈴が鳴らされました。

旧東町筋の上東町の坂を下っていく御神幸パレード。水法被で坂を埋め尽くすのは毎年見かけますが、当番法被で埋め尽くされるのは遷宮のときだけかもしれません。

残念ながら、獅子頭は雨に備えてビニールが掛けられたままでした。

この後、御神幸パレードは休憩を入れてから下呉服町、奈良屋町、神屋町、対馬小路、須崎町、古門戸町、綱場町、下川端町とジグザグに進路を取りながら午後4時前に櫛田神社に戻りました。博多の町の道を約10キロを練り歩きました。

櫛田神社に戻ってきた三基の神輿は、牛車から取り外され櫛田神社の拝殿内に運び込まれます。

神輿を運び終えると、運び込んだ神輿から祭壇に御神霊を移す神事『遷霊祭(せんれいさい)』が始まりました。まずはお祓いと神への奏上を行います。

奏上を終えると、神輿から御神体を拝殿に戻すため、人目に触れないように白い布で神輿を隠します。御神体を還す際神聖な御霊に穢れが及ばないよう神職は口覆と手袋を着用して還します。

神職を布で隠したまま祭壇へ。白い布の向こう側で、御神体は祭壇に還られました。

最後は祝詞が奏上され、遷霊祭は無事終了。今年の秋季大祭と、25年に1度の式年遷宮の行事が全て終わりました。

朝はぐずついていましたが、すっかり晴れ上がった博多の町。神事が終わった夕方にもかかわらず、櫛田神社には参拝をする人々がひっきりなしに訪れていました。

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