6月1日になりました。博多祇園山笠の準備期間の始まりです。今日より当番法被(長法被)の着用が認められ、一ヶ月後の山笠開幕に向けて各流が祭りの準備を開始します。櫛田神社からは一ヶ月ちょい飾られ続けた鯉のぼりも片付けられており、山笠の季節到来を知らせます。
早朝8時台から神事を行う恵比須流と上川端通は、解禁されたばかりの当番法被を身に着けた男たちが早朝7時から集まり、神事の準備を開始しました。
本日ベイサイドプレイスの埠頭にて棒洗いの神事を行う八番山笠・上川端通。まずは櫛田神社に預けた棒を引き取りに櫛田神社に集まりました。全員集合したところで、秋丸真一郎総務が「安全安心の山笠にしましょう」と挨拶を行います。
朝日を浴びながら櫛田神社にお参りします。
舁き棒は、各流が引換証の木札を持っており、それを櫛田神社に預けて舁き棒を引き取りとることになっています。
神庫のシャッターを開けて、6本だけ飛び出している舁き棒を引っ張り出します。一年間も経つと、舁き棒にはホコリが積もっており真っ白に。「うわ、ホコリだらけだ!」と脚立の上に上がった人がぼやきます。
皆、軍手をして滑らないようにし、慎重に慎重に長い舁き棒を引っ張り下ろし、支えながらトラックに積み込みます。荷台で棒を固定していく山大工は「八番(山笠)の棒、重すぎ!」と他の流れの舁き棒と違う重さに驚いていました。
トラックに積み込んだ舁き棒は、櫛田神社浜宮に運び入れ、棒に付いた一年間の誇りと汚れを博多湾の海水で洗い落として清めました。
四番山笠・恵比須流は本日は注連下ろしの神事。太陽は朝8時とは思えない暑さ。真夏のようなジリジリ来る日差しが降り注いでいましたが、汗をふきふき当番法被姿の男たちは「いよいよですな」と語り合あっていました。
午前8時より神事が始まります。まずは御神座に向かって一礼し、櫛田神社の神職からお祓いを受けます。
祝詞が奏上され、これからの一ヶ月半が安全無事であることを皆で祈ります。
注連下ろしとは、舁き山笠が建てられる土地を祓い清める神事です。土地を祓い清めた後、その地に繋がる出入り口の道に御幣を付けた注連縄を張った斎竹(いみだけ)をゲート状に立てるため、神職は各辻の角を祓い清めて回ります。
この日に使う道具や手拭、配布品なども一緒に祓い清めます。
最後に玉串を捧げ、皆で神様に祈りを捧げました。
神事後に、祭壇に備えた御神酒を一口。神の加護を頂きます。
神事後のインタビューでは、毛利雅一総務はマイクとカメラを向けられ「緊張するね」と苦笑い。予想しなかった質問が来て「ちょっと待ってね。想像してなかったなあ、その質問。」とタイムを入れて笑いが起きるなど、和気あいあいとしたインタビューとなりました。
神事が終ると、先ほど祓い清めた笹竹を、先ほど祓い清めた辻々に掛ける準備が始まります。笹竹に注連縄を結び、そのしめ縄に御幣を差して垂らします。
「よーいしょ!」と掛け声をかけて笹竹をゲート状に立てかけます。このようにして祓い清めた場所は神域となって、神を招く場となっていきます。
午前10時からは千代流が、山大工の倉庫で小屋入りの神事を行いました。
櫛田神社の神職は祝詞を奏上した後、山笠台の部材や山小屋の部材を大幣と切幣で祓い清めて回りました。
午前10時半からは東流も、山大工の倉庫で小屋入りの神事を行いました。
神職が清め払いの儀で部材を祓い清めた後、総務を始め役員らが玉串を奉納して山笠の無事奉納を祈願しました。
午後3時からは、博多祇園山笠振興会の役員総会が開催され、全ての流の役員が当番法被姿で参加しました。
川口俊二振興会会長は「全員が法被姿で参加できてよかったと思っている。山笠らしく一気呵成に準備を進めていただきたい。」「混乱の世界情勢だが、我々は世界平和を祈りながら出来る事を重ねて立派な奉納を行い、混乱を吹き飛ばす元気を博多から発信したいと思っている」と挨拶を行いました。
そのほか阿部憲之介宮司や高島宗一郎福岡市長、その他博多署の署長や各部門長が挨拶を行い、安全安心に無事奉納ができる事を祈願する挨拶を行いました。
議題はまず25数点の議題と暴力追放宣言が読み上げられました。その後、各流の舁き出し時間の確認や、振興会の事務局からの連絡など実務的な確認作業が行われました。
総会は滞りなく終了。当番法被姿の男たちは、博多手一本で手を入れ、これから始まる山笠の本番に向けて気勢を上げました。