7月最初の週末がやってきました。7月最初の週末は子供山笠が始まるのが恒例で、今年も千代流の子供山笠と、博多小学校の子供山笠が始まりました。
千代流の子供山笠は、午前中に飾り付けを行い御神入れの神事を行った後、午後3時千代小学校校門から舁き出されます。
千代流の子供山笠の飾りは大人の山笠と対になっており、今年は金太郎が飾られました。こちら明日5日の子供山笠2日目では、大人の山笠と対面する『親子対面式』が行われます。
舁き出し前は子供と子供山笠の記念撮影タイム。我が子を山笠に乗せ、記念撮影する親御さんの列が長くできました。
午後2時50分になると、子供山笠は校門前に移動開始。大人たちが子供山笠をグイッと持ち上げ、笑顔でオイサ!と言いながら超高速で校門へ向かいます。
校門前に据えられると、山大工が縄や棒にたっぷり水を掛けて締めていきます。
「ほれ」「ぎゃーっ!」山大工が水を掛けてたホースを不意に子供に向け、その水の冷たさに嬉々として悶える子供。何しろ本日7月4日の福岡市の最高気温は34度。日差しが肌を刺すような厳しい快晴で、子供山笠をサポートする流の男たちや保護者は子供たちの熱中症にこまめに気を使って水を掛けたり、水分を撮らせていました。
舁き出し1分前のアナウンスが掛かると、台上がりした2人の生徒が祝いめでたを謳い上げ、謡い終わると同時に子供たちが「ヤーーーッ!」と気合の声を上げて力強く山笠を持ち上げると、山笠は校庭の外へ。千代流の子供山笠がスタートしました。
校門を左折して学校の敷地沿いに山笠は進みます。その道々には地域の人達が用意してくれた大きなバケツに入った勢い水が用意されており、その水を大人たちがザンブザンブと子供達に掛けていきます。
大量の勢い水なんぞ何のその。オイサ!の掛け声の中、子供山笠は進んでいきます。
学校の裏手にある十日恵比須神社の巫女さん達も、ホースで放水しながら子供たちを応援します。
地域の人達の協力もあって、妙見通りに水がバンバンまかれ、そこを子供たちが通過していきます。
とにかく皆笑顔。大人たちも楽しそうに、子供達に水を掛けながら、子供たちが必死に山笠を走らせる様子をサポートしていました。
千代流の子供山笠は明日も行われ、今年の山小屋前まで子供山笠を舁いて、大人の山笠と子供の山笠が対面するイベントが行われます。
博多小学校の子供山笠『博多流』も本日初日を迎えました。午後3時に学校校門前を出発した子供山笠は、奈良屋地区から大浜地区に入り、細い道を駆け抜けていきます。
今年の標題はおとぎ話でお馴染みの「花咲爺さん」をモチーフにした『博多絆花咲(はかたのきずなにはなをさかせ)』。博多の町には絆の花を咲かせようという気持ちが込められています。
先頭の先走りは低学年、そして山笠の直前の先走りは5年生と6年生が務めます。
子供山笠とはいえ、重さは大人の山笠の半分程度の約500キロ。ずしっとその重さが子供たちの方にのしかかりますが、みんなで力を合わせて山笠を走らせていきます。
子供も暑いけど大人も暑い。実際に山笠にも出ており子供山笠の運営のサポートも行っているお父さんたちにも、バケツの水を頭からひっくり返して掛けてあげる光景も。
先走りの子供たちが力いっぱい声を出して、先走りの任を務めます。
舁き手だけではありません。台上がりしている低学年も大きな声で「オイサ!」「オイサ!」と声を上げ、舁き手の上級生を鼓舞します。
大浜地区を走った子供山笠は西に進路を取り、学校に戻るルートに。まだまだ暑い中、子供たちは学校に向かって山笠を走らせていきました。
博多小の子供山笠は、明日は御供所・冷泉地区を走る二日目を迎え、櫛田神社に入って櫛田入りも行います。桟敷席も無料開放されるので、お時間のある方は子供達に応援をぜひよろしくお願いいたします。