6月も本日で折り返し。6月3回目の日曜を迎えた博多の街。これまで打って変わって蒸し暑い一日となりました。
東流では山笠の道具の引き出しが行われ、舁き山笠の山小屋が建つ呉服町ビジネスセンタービルの歩道から移動駐輪場が撤去。駐輪場が撤去された歩道の柵に山笠のお知らせシートが装着されました。
恵比須流は午前9時より、山笠で使う道具を祓い清める小屋入りの神事を行いました。
午前7時より恵比須流の男達が集まり、山小屋が建つマクドナルド呉服町店の横の道、中間新道に山笠で使う道具をずらっと並べました。
午前9時、山小屋が始まります。まずは祭壇に向かって参加者全員で拝礼を行います。
櫛田神社の神職が、祭壇と参加者を祓い清めた後、祝詞を奏上し、無事奉納を神に奏上します。
そして、安全に山笠が出来るようきれいに並べられた道具を祓い清めて回りました。
最後に、藤波総務らが玉串を捧げ、皆で無事奉納を祈願しました。
小屋入りを終えた恵比須流は、午後2時から山笠勉強会を博多小学校の体育館で開催。勉強会には、多くの恵比須流の男達が集まりました。
会の冒頭であいさつの場に立った藤波総務は「7月15日まで安全安心の山笠が出来るように頑張りましょう」と挨拶を行いました。
勉強会では、山舁きコースの説明や、各行事における集合場所、注意点などが、各役職より説明が行われました。「子供たちが楽しいと思える楽しい山笠にして、全員山笠で『恵比須流、ここにあり』を示しましょう」と締めくくられ、参加者から大きい拍手が起こりました。
会の最後に、全員起立のもと飲酒運転撲滅宣言が全員が読み上げ、飲酒運転を行わない・させない事を確認しました。
散会後は、表・見送り・後押し・鼻取りなどの各パート毎に分かれてミーティングが行われ、それぞれ勉強と意見交換を通し、山笠に向けて意思疎通を行いました。
七番山笠・大黒流も本日午前11時より小屋入りの神事を行いました。
山小屋が建つ場所には古門戸町の沖濱稲荷神社の裏手には、山笠で使う道具がきれいに並べられ、神事の座席が準備されたテントには世話当番の古ノ一が当番記念で新調した幔幕(まんまく)が張りめぐらされました。
櫛田神社の神職が到着すると、当番町の男達が祭壇を作り上げていきます。
神事に参加する各町総代が到着すると若手が御神酒とこぶするめを振舞います。「お酒が一番多いのはどれかいな?」と聞かれ、若手からも思わず笑顔がこぼれます。
雲の間から晴れ間がのぞき、「いよいよ始まりますな」「晴れてよかったですな」と、皆口々に迫ってきた山笠の始まりに待ちきれない様子です。
午前11時、大黒流の小屋入りの神事が始まりました。まずは祭壇と櫛田神社に向かって拝礼を行う大黒流独特の習わしから神事の開始です。
櫛田神社の神職が修祓で神事参加者を祓い清め、祝詞を奏上します。
そして清め払いの儀で、きれいに整頓された山笠の道具を大幣を振り切幣を撒いて祓い清めて回ります。
最後に玉串奉奠で、新島総務が神職から受け取った玉串を祭壇に供え、無事奉納を祈願しました。
最後に神事に参加した者全員で、もう一度祭壇と櫛田神社に向かい拝礼を行い、大黒流の小屋入りの神事が無事終りました。
神事後は、祭壇に供えていた御神酒を皆で頂きます。
神事が終わってほっとした空気の中で、道具を皆で見て回り、今年の山笠の事や道具にまつわる昔話に花を咲かせました。