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飾り山の飾り付けが本格的にスタート! 博多駅やリバレインなどで飾り付けが始まりました

本日6月27日(月)は、2022年度の山笠開幕を週末に控えた”山笠準備期間ラストウィーク”に突入し、飾り山の飾り付けが本格的にスタート。各所で飾り付けが始まりました。

十三番山笠 博多駅商店連合会は、午前7時過ぎより飾り付けを開始。本日はまず見送り側の飾り付けが行われました。

山小屋の真下には飾り付けを待つ人形飾り達が、出番は今か今かと待っています。

博多駅の見送りを担当する田中勇人形師は、フルカラーの下絵を見えるところに置き、下絵のイメージと実際に矢切に上がっていく実際の人形の位置や角度をすり合わせながら、マイクを使って山笠の上の山大工らに指示を出していきます。

人形が上がり終わると細かい飾りの設置に移るので、スムーズに次のフェーズに移れるよう岩こぶや波の飾りが準備されていきます。

丁度出勤時間にと重なる時間帯なので、足を止めて飾り付けの様子を見てから出勤していく人も。飾り付けは午後も続けられ、急ピッチで飾り付けが行われています。

九番山笠 博多リバレインも本日から飾り付け開始。午前9時から人形師や山大工が、博多リバレインの飾り山が立つ、博多リバレインとホテルオークラの間の道に集まり、飾り付けを行いました。

午前9時、飾り付けに参加する男達が集まり申し渡しが行われます。山本総務から「怪我のないよう作業をしましょう」という言葉を受けて、飾り付けが始まりました。

倉庫から次々と運ばれてくる山笠人形と飾りの数々。

作り込まれた人形の顔に浮かぶのは丹精かつ迫力のある表情。

人形には、刀や扇子などの小物が取り付けられ、背中や腕には人形を固定したり角度を付けたりする番線(針金)が取り付けられれていきます。

準備が終わると次々と大きな飾りが矢切の上に引っ張り上げられていき、生野人形師はマイクを通して角度や位置を指示していきます。

実際に上げてみないと、人形師のイメージが合わないことも。
山大工「先生、どうですかー?」生野人形師「うーん、もう少し下に向けてもらえる?」

指示への対応が難しい場合は、高くて狭い矢切の上で、山大工は仮止めした人形を押さえながら、跳木と呼ばれる人形と矢切をつなぐ支柱を外して、人形師のイメージ通りになるよう跳木の角度や位置を変更します。再度確認し、OKが出たら跳木を矢切に取り付け、余計な長さの分をカットし、人形に付けた番線を打ち込んだんネジに巻き付けて角度を固定します。まさに人形師と山大工による共同作業です。

大きな人形は、全員で支えながら矢切に上げていきます。

「逆光の時は見にくいんだよね」と苦笑いしながら物陰から飾り山を見たり、山笠の真下に移動して角度をチェックしたりと、精力的に動きながら生野人形師は飾り付けの指示を出していきました。
博多リバレインの飾り付けは明日まで行われ、全飾り山は7月1日(金)より御神入れの神事を行った後から一般公開となります。

また、本日は博多駅やリバレイン以外にも、福岡ドームとソラリアでも飾り付けが開始。今週は怒涛の飾り付けウィークになります。