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明日の本番を控え、博多中で飾り付けとお汐井取りが行われました

博多中学校は明日5月16日(日)の体育祭を控え、本日15日(土)は会場の設営や最終準備が行われました。

体育祭の午前中のプログラム中で披露される博多中学校の山笠『博中山笠』の準備もいよいよ大詰め。本日は男子生徒はお汐井取り、女子生徒は山笠の飾り付けを行います。

午後になるとグラウンド横に山笠台が引き出され、飾り付けに使う飾りが次々と運び出されて準備が進められました。

快晴の太陽の下、箱崎浜まで片道約3.5キロの道を走る精鋭のお汐井取りメンバーは、入念に準備体操を行います。

本日のこの様子はTBSテレビが取材しており、後日全国放送で紹介されるようです。

本日の作業前に輪になって始めの会が開かれ、お汐井取りに参加する取締りの男子生徒と、飾り付けを担当する”人形師”の女子生徒が、今日一日手伝ってくれる地域の大人や先生らに挨拶を行いました。

飾り付けを担当する生徒を山大工が集め、飾り付けの心構えを説明します。「あなたたちは人形師です。大人はアドバイスはするもののあなたたちのイメージした形を飾りつけますので、遠慮なくどんどん指示を出してください。」「あと飾り付けの時に方向を指示する際は、浜側、岡側、天神、筥崎と地名で指示すると、大人は方向に迷わず指示を理解します」。
山笠でしか使わない独特の方向指示に、生徒らは戸惑いつつ「えっと、こっちが岡で、こっちが浜で・・・」と、みんなで確認し合っていました。

山大工が、せっかくだからいい飾りを・・・と、槍の穂先などに銀色の紙を貼ってくれました。「こうやると光が当たるとキラキラ光ってかっこいいやろ?」男子生徒はへー!と感心しながらその作業に見入ります。「うちの飾りはどの辺りを光らせた方がいいかな?」と確認し合う別の人形師たちの姿も。

お汐井取りの出発式に備えて、今年もらった提灯を準備する先生。なんだかうれしそうです。

山笠台から枝折(天板)を降ろし、そこに飾りの骨組みを取り付けます。そして飾りとなるベニヤに描いた絵をテストで取り付け、”人形師”がチェックします。ここからは全てOKかNGかを人形師が決めないといけません。遠目から傾きや高さをチェックし始めました。

全体の高さや飾りの位置をさらに遠目から確認。その表情は真剣そのものです。「もう少し浜側に動かしてもらえますか?」「浜側ねー・・・って誰から聞いたのよ、その方向の指示!」と笑いが上がります。

それを見ているのは、お汐井取りに出発する男子生徒たち。もうすぐ出発の時間です。

出発前の記念撮影。先生やPTAの保護者がパシャパシャと男子生徒達の勇姿をカメラに収めます。

出発式では男子生徒と校長先生が挨拶を行い、皆で送り出します。

プレゼントされた新品の本物の提灯を手にし、いよいよ出発。「博中いくぞーーっ!」「ィヤアアア!」と気合の掛け声と共にオッショイの掛け声を響かせて、出発しました。

一行は大博通りと国道三号線を横切り、お汐井道へ。オッショイの声高らかに箱崎浜へ向かいます。声を聞きつけたマンションの上層階の子供達からオッショイの掛け声をもらったり、公園で遊んでいた子供たちがオッショイオッショイと言いながら駆けてきたりと、山笠が根付いた地域ならではのエールをもらいました。

提灯が揺れ、お汐井(箱崎浜の真砂)をつめるお汐井升が揺れます。

熱い日差しの下、約3.5キロを走ってきた一行は箱崎浜に到着しました。

一行は整列し、海に向かって手一本を入れました。

今日の箱崎浜は干潮で、ここ近年のお汐井取りで見たことがないぐらい潮が引いており、かなり先の方まで砂浜が広がっていました。

途中、不慮の転倒の治療で遅れたメンバーも到着。皆でオッショイの声を掛けてエールを送りました。

お汐井升にお汐井を詰める生徒達。「パンパンに入れすぎるなよ。去年入れすぎて重くてつらかったんよ。」と去年の教訓を伝えます。

お汐井を枡に詰めるといったん休憩。水分補給をししばしの休息。この後、筥崎宮に参拝し、本番のお汐井取りと同じように櫛田神社まで走って参拝に行き、学校に戻ります。

学校では女子生徒の人形師の手によって、飾り付けが順調に進められていました。

飾りを骨組みに打ちこんで留めたビスに、色を作って確認し、その色をビスに塗って目立たないように処理を加えていきます。

飾りのバランスや傾きなどを下絵と見比べながら、時には遠く距離を撮って遠目でのバランスも確認し、調整していきます。

骨組みが見えないよう飾りの横側には布を張って、一番山笠の表と見送りの飾りが遂に完成。人形師たちは自分たちが作り上げた飾りの前で満面の笑みで記念撮影しました。

飾り付けを終えた飾りが大人たちの手で山笠台の上に。山笠台に引き上げられ据えられた自分たちの作品を見て、人形師たちは「迫力ある・・・!」「見え方が変わった・・・!」「すげぇ・・・」と感嘆の声を上げました。

二番山笠も飾り付けが進んでいます。一番山笠同様、ビスに背景色と同じ色を塗って目立たなくしていきます。

二番山笠では、チームの結束の意味を込めてか、皆人形師から頬に絵の具で印をつけられるようで、山大工らも頬にマークが塗られます。これも楽しい準備の時間のちょっとした一幕。

生徒達がワイワイと作業を進めていくのを、校長先生はじっと見つめて見守っていたのが印象的でした。

人形師たちも雰囲気に慣れ、大人たちに自分たちの飾りのイメージを一生懸命伝えます。時には手振りで、時には身振りで、こだわりを伝えていきます。

二番山笠の表が完成。人形を担当した男子生徒は、満面の笑みを浮かべます。

とにかく5月なのに暑い日差しが照り付ける一日となった今日。「あつーい・・・!」とこぼしながらも、人形師たちは手に持った飾りやファイルなどを頭の上にかざして、日光を避けながら飾り付けに挑みました。

午後4時前、お汐井取りに出発し、筥崎宮・櫛田神社と参拝した男子生徒達が戻ってきました。皆校門前に集まり、校長先生が水をため、女子生徒達が風呂桶に水を汲んで、お汐井取りメンバーの帰校を待ちます。

校門前で盛大な歓待の勢い水を浴びながら、男子生徒達が到着。暑い空の下での厳しいお汐井取りはこれにて終了。お互いの健闘をたたえあいます。これでもかとたっぷり水を掛けられたお汐井取りメンバー。シャツを絞って滴るぐらいまで濡れたようで、下着までぐっしょり濡れた生徒は待ち構えた生徒に抱きついたりして大騒ぎ。提灯は絶対にぬらすな!と指示を受けていた先頭の生徒、「先生!提灯、がんばって水から守りました!」

最後に、迎え入れた皆に感謝の挨拶を行い、皆と一緒に手一本で締めました。

二番山笠の飾付けも大詰め。花の角度や飾りの順番に細かく指示を行い、大人たちもそれに従います。

最後の飾りとなる標題板にも細かいこだわりが。「少し浜側に傾けて、前の方に傾けてもらえますか?」「普通の舁き山笠ではやらんことやけど、人形師の考えやからやるよ」

「もう少し高さを落とせますか?」「おーぅ・・・じゃあ、標題の足を切るかー」

人形師がこだわりにこだわった飾り付けを施した飾りが遂に完成しました。

出来上がった二番山笠の飾りが山課題に引き上げられていきます。

「これは・・・感動ですね・・・!」

人形師らは山笠に上がった飾りを見て回り、その出来栄えと迫力に喜び合いました。

最後に山笠台に掛けられた八つ文字縄に、先ほど取って帰ってきた箱崎浜のお汐井を詰めた清めのお汐井升を下げて、舁き山笠が完成です。

明日に備え、二基の舁き山笠は慎重にグラウンドの片隅に運び出され並べられました。

最後に終わりの会を実施。取締から今日一日の感謝が伝えられ、博多手一本で閉会しました。いよいよ明日は本番当日。立派な山舁きが期待できます。