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九州国立博物館に、天神一丁目の令和八年度の飾り山笠が飾られました

熱い毎日が続きますが、今年も太宰府市にある九州国立博物館のロビーに令和八年度の十五番山笠・天神一丁目の飾り山笠が立ちました。

日本屈指の「非常に暑い町」として知られるようになった太宰府には、暑い最中でも多くの観光客が来訪し、太宰府天満宮では本殿前の仮殿を解体中とあって解体工事場所の手前にて参拝が行われています(本殿に見えるのは「絵」です!)。

九州国立博物館では、現在特別展「氷河期展」(※9月27日まで)が開催されており、マンモスなどの巨大生物の骨格や、日本初公開となるネアンデルタール人とクロマニョン人の実物の頭骨が展示されているという事で、開場と同時に多くの来場者でにぎわっていました。

この飾り山は8月3日(月)から準備が始まり、棒締め、飾り付けと山笠期間と同じ手順で作業が行われ、8月6日(木)から一般公開が始まりました。

展示されている飾り山笠の標題は、聖徳太子の有名な新羅との外交を描いた「此以和為貴(これわをもってとうとしとなす)」(中村信喬人形師)と、おめでたい能の演目を描いた「祝賀の舞猩々乱(しゅくがのまいしょうじょうみだれ)」(白水英章人形師)です。

この飾り山笠の見どころは、博物館での展示の際は「四面飾り」になること、山笠期間は山小屋に格納されていたこの飾り山笠は、山小屋が無くなることで飾り付けに大きな変化が起き、また新たな雰囲気をまといます。初めて見る方はその圧倒的な大きさと華麗な姿に、山笠期間にこの飾りを見たことがある人はその違いを楽しむことができます。

また九州国立博物館の飾り山笠は、間近に寄ってみる事ができるのもポイントで、表・見送りの飾りを見上げてみる事ができます。

また「四面飾り」になったこの飾り山笠の横の飾りも注目です。山笠期間中は表と見送りの二面しかなかった飾りが、「横」というつながった世界ができたことで二面の飾りの境界線が融合。「一番下と一番天辺は水や道で繋げる」という飾り山笠の習わしを踏まえつつ、館や橋を使ってダイナミックに飾り付けられています。

中村師、白水師の両者の作風の違いが融合する境目が波のデザインに表れており、融合した一つの飾り山笠と、お互いの作風の一歩も引かぬ攻防を味わえるのもこの飾り山笠ならではです。

さらに、1階と2階を繋ぐ階段の踊り場からは、見送りの飾りを間近に見下ろしながら見る事ができます。

飾り山笠は皆下から見上げてみる飾りであるため、飾りは全て下向きに向けて飾り付けられています。この階段の踊り場から見ると、その飾り付け意図がはっきりと読み取れ、人形師のいかにして飾りを魅せる事ができるかという演出方法をじっくり味わう事ができます。

特別展に訪れた人々の中には、飾り山笠を見上げて「山笠だ・・・!」「高・・・っ!」と思わず声が漏れてしまう人も。特別展の入場列整理のため、残念ながら天神一丁目の顔はめパネルは展示されていませんでしたが、飾り山笠笠を間近に見た人々は足を止めスマートフォンのカメラで撮影する姿も見られました。

この飾り山笠は、来年2027年3月頃まで展示予定となっており、休館日をのぞく日はエントランスで見る事ができます。この飾り山笠の御神入れ神事は8月26日(水)を予定しているとの事です。お盆休みを利用して、ぜひ飾り山笠と特別展「氷河期展」を見に、九州国立博物館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。