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6月最後の日曜日! 恵比須流が御願立てを行うなど、各流で山笠開幕の準備が行われました

大荒れの天気となった昨日と打って変わって、まるで梅雨明けしたかのような強い日差しとなった本日6月26(日)の福岡市。最高気温も32.2度まで上がり、大変暑い一日となりました。
本日は6月最後の日曜日。今度の週末はいよいよ博多祇園山笠が開幕します。各流は山笠開幕に向けて、様々な準備を行いました。

恵比須流

今年の一番山笠を務める恵比須流は、毎年行っている「御願立て(ごがんたて)」を行いました。御願立てとは、山笠が無事奉納が行えるよう、恵比須流の役員らが筥崎宮(福岡市東区)、住吉神社(福岡市博多区)、愛宕神社(福岡市西区)の三社に参拝する習わしです。

長法被姿の恵比須流の役員らは、まずは午前10時過ぎに筥崎宮でお祓いを行いました。

男達は車で移動し、午後12時より住吉神社でお祓いを受けます。

そして午後1時過ぎに愛宕神社を訪れて、三社目のお祓いを受け、山笠の無事奉納を祈願しました。

西流

六番山笠 西流は、午前7時より櫛田神社浜宮にて棒洗いの神事を行いました。

午前7時前に浜宮に到着した男達は、博多湾の海水を汲み上げ準備に取り掛かります。

櫛田神社の神職のお祓いを受けた後、まずは島塚総務が棒鼻に海水を掛けたのち、棒洗いが始まりました。

2年間の埃や汚れをきれいに洗い落とした舁き棒は、そのまま山小屋に運び入れて、午前11時から行われたより小屋入りの神事で祓い清められました。

中洲流

五番山笠 中洲流は山小屋にて棒締めを行いました。

棒締めを終えた後は、舁き棒と山笠台の締め具合を確認する試し舁きが行われました。

3年ぶりに威勢のいい「オイサ!」の声が中洲の町に響き渡り、最後は参加者全員が手を入れて、無事試し舁きが終了したことを喜び合いました。

千代流

七番山笠 千代流も本日午前9時より山小屋にて棒締めを行いました。

棒締めを終えた後は試し舁き。山笠台を揺らしながら祝い目出度を唱和する千代流独特の舁き出しで、3年ぶりに舁き山の山笠台が町を疾走しました。

川端中央街、天神一丁目

飾り山も櫛田神社に続いて飾り付けが始まりました。本日より飾り付けを始めたのは、川端商店街にて奉納される十五番山笠 川端中央街の飾り山。

そして天神大丸のパサージュ広場にて奉納される十番山笠 天神一丁目の飾り山です。どちらの飾り山も早朝から飾り付けが始まり、午後に入ってからは細かい飾り付けが行われました。

そのほか、流の準備だけでなく各町でも準備を行う光景が多数見られ、詰所の設営や舁き縄の製作、奉賛芳名板の設置など山笠開幕に向けての準備が行われました。

櫛田神社

また、櫛田神社でも7月1日に向けて準備が急ピッチで行われています。

本日、櫛田神社の外壁に、協賛雪洞(ぼんぼり)が取り付けられました。

そして、櫛田神社の清道に東流の下東町の男達によって、真っ赤な清道旗が立てられました。

真っ青な空の下にはためく真っ赤な清道旗。この2年間はただただ虚しい清道旗でしたが、今年はこの旗の下に男たちの熱気が帰ってきます。

そして、本日6月26日は櫛田神社の清道に建設中の桟敷席の入場チケット「桟敷席券」の販売の日。午前9時から7月15日の追い山と、7月13日の追い山ならしの、それぞれ300枚の桟敷席券の販売が行われました。

3年ぶりの追い山・追い山ならしの開催で、争奪戦はさぞ加熱するかと思いきや、25日の台風のような雷雨&風雨の悪天候が響いたのか、25日はなかなか席が埋まらないスロースタート。それでもあ席は25日の夕方にはソールドアウト状態となるなど、相変わらずの人気ぶりでした。

それでも26日の早朝になると、始発組・早出組が櫛田神社に到着し、人気席は全て売り切れ、その他の席もほぼほぼ埋まるという例年通りの展開に。

午前9時になり桟敷席券の販売開始。11分で販売は終了したようです。プラチナチケットを手に入れた人たちは喜びと疲れを噛みしめ、帰路につきました。