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東流が地鎮祭を執り行いました&櫛田神社の飾り山の飾り付けが行われました

梅雨を忘れたかのような刺すような強い日差しが降り注いだ本日6月23日(木)。午前7時より四番山笠東流が地鎮祭を執り行いました。

早朝はまだ雲が多く、時折突風が吹くような安定しない天気で、神事前に突風が吹いて男達が慌てて祭壇を押さえる一幕も。

櫛田神社の神職が参加者を祓い清め、祝詞を奏上します。

浄め祓いの儀で、舁き山の山小屋が建つ場所の四隅を祓い清めた後、飾り山が立てられる呉服町ビジネスセンタービルのホールにも塩を撒いて祓い清めました。

「東流らしく気負わずに行きたい」と神事後のコメントで語った松井総務。地鎮祭で無事奉納と安全を祈願しました。

神事が終わると、東流は早速山小屋建設を開始。厳しい暑さの中建設が行われ、夕方には山小屋の姿が。呉服町に三年ぶりに山小屋が帰ってきました。

そして本日は、飾り山の先頭を切って番外となる櫛田神社の飾り山の飾り付けが行われました。午前8時前から山大工が集まり、準備を開始。

午前9時前に飾り山の飾りを担当する中村信喬人形師と中村弘峰も到着。前日搬入していた飾りを飾り山の前に運び出して並べていきます。

一年間は空高い場所に飾られてしまいますので、飾りを間近で見れる機会はこの時だけ。ついつい見惚れてしまいます。

人形の顔の精密で迫力ある塗装。丁寧に細かいところまで作りこまれた飾り。どれも時間を忘れてみてしまいます。人形の裏側を見れるのもこの時だけ。飾り付けされるために工夫された組み方などは感心するばかりです。

中村人形の代名詞でもある木彫りの頭(かしら)の人形もありました。木目がはっきりと分かり、木が醸し出す奥行きのある雰囲気、そしてその精密さが木彫りであるという事実に目が奪われます。

飾りを並び終えると、人形師や手伝いの方々は刀や草鞋などの小物を取り付け、人形に飾り付けの際に角度を付けるための針金を取り付けていきます。

山大工も人形を飾り山に飾るための跳木に人形を引っ掛ける木材を取り付けていきます。

とにかく朝から暑い一日となった今日。作業をするたびに汗が噴き出てきて「いやー、暑い」と中村信喬人形師が思わずこぼすほど、現場の人達には大変な飾り付けになりました。

準備万端。いよいよ飾り付け。三神の額や館が山大工の手によって矢切の上に上げられ、中村信喬人形師が山小屋の下から見上げながら「(館の)下を”浜側”に」と、山笠で方向を示す符丁で、高い場所に登っている山大工らに指示を出していきます。中村信喬人形師は手にした下書きを、中村弘峰人形師はスマートフォンに取り込んだ下絵を見ながら、角度や高さをチェックしていきます。

いよいよ山笠人形が矢切に上げられます。配置のイメージから人形の首の角度にこだわる中村信喬人形師。直前に首の角度を納得のいく角度にして引き上げられ、矢切に据えられていきます。

午前中のうちに表・見送り共に大きな飾りは全て上げ終えた人形師たち。午後からは波や雑木などの細かい飾りを取り付ける作業へ。強い日差しの下、手拭で汗を拭きながら飾り付けを行いました。

本日は他にもソラリアも棒締めを行い、飾り付けに向けて準備を進めました。