6月1日。いよいよ山笠の準備期間に入ります。この2年間、砂をかむような気持で迎えていた6月1日。ついに、いよいよ、ようやく、時計の針が進み始めます。
東長寺のお地蔵さんも3年ぶりに中洲流の法被柄の前掛けを着せてもらえ、ここにも3年ぶりの山笠を喜ぶ姿がみられました。
6月1日より、博多祇園山笠は長法被が解禁されます。法被に身を包んだ男達が、早朝から早速神事を執り行いました。
3日前に地鎮祭を行った今年の一番山笠恵比須流は、小屋入りの神事を執り行いました。小屋入りとは、山小屋が建つ場所や行事で使用する道具を祓い浄める神事です。当番町の下竪町は町の幕を新調し、三年ぶりの舁き山行事に気持ちと決意を込めてきました。
午前7時前より山小屋が建つ恵比須神社横の駐車場に集まった男達は、祭壇を作って神事の準備を行います。
午前8時、小屋入りの神事が始まります。参加者は山笠の清掃である長法被に身を包み、櫛田神社の神職のお祓いを受けます。
祝詞奏上。神にこの地に安全に山小屋を建て、無事奉納できることを祈願しました。
神職は、山小屋が建つこの土地につながる道の辻を祓い清め、この区画の神域化を行い、奉納物である山笠を備える準備を行います。合わせて幕や使用する道具、注連縄を掛ける笹竹もお祓いして浄めます。
最後に玉串を捧げ、神に無事奉納を祈願しました。
神事後、各役員には瀬戸総務より祓い清めたばかりの役手拭が手渡されました。
神事後には男達が、笹竹に注連縄を取り付け、先ほど浄めた辻々に注連縄を張って神域化しました。
今年の七番山笠千代流も、6月1日に小屋入りの神事を行っています。朝8時過ぎから、男達が注連縄を張った笹竹を辻にかけていきます。
今年の当番町は大津町。山小屋の場所は、恵比須橋を挟んでちょうど恵比須流の対岸側となります。新三号線に面した辻に注連縄が翻ります。
午前10時半より小屋入りの神事を行い、山小屋に使用する建材や山笠台に使用する具材や荒縄などを祓い清めました。
八番山笠上川端通は、6月1日に先陣を切って棒洗いの神事を行います。午前7時半に櫛田神社に集まった男達は、櫛田神社の神庫より舁き棒を預かり、一路ベイサイドプレイス博多の先端にある櫛田神社浜宮へ。浜宮に付くと舁き棒を並べます。上川端通の舁き棒は舁き山よりも長いため浜宮に収まらないため、横向きに入れて並べます。
博多湾からお清めの海水を汲み上げ、お祓いを受けて棒洗いの神事を開始します。
海水を掛け浄めた後、たわしと洗剤を使って棒に付いた一年間の汚れを落としていきます。
最後に真水ですすいできれいにし、仕上げに勢水の如くバケツから水を一閃! 参加者の顔から子供のような笑顔が浮かびます。
すすぎ終わったら吹き上げて、再び博多へ。棒締めを行う日まで大事に保管されます。
2022.6.1
— M_Film (@M_film0) June 1, 2022
上川端通/棒洗い pic.twitter.com/JBBYJAb4pf
四番山笠東流は、午前10時半より安河内工務店にて小屋入りの神事を執り行いました。
神職が男達と山笠台に使用する道具を祓い清めます。
祓い清めた道具は釘を使わずに組まれ、6月中旬に行われる棒締めの時に舁き棒を縛り上げて山笠の土台となる山笠台となります。
2022.6.1
— M_Film (@M_film0) June 1, 2022
東流/小屋入り pic.twitter.com/fF2q9sdRee
(取材協力:山笠ナビ公式サポートスタッフ M_Film)