山笠ニュース & レポート YAMAKASA NEWS & REPORT

山笠ナビ山笠ナビ通信山笠ニュース恵比須流が地鎮祭を執り行いました

恵比須流が地鎮祭を執り行いました

2022年5月29日(土)、博多祇園山笠の神事として最も早く行われる恵比須流の地鎮祭が執り行われました。三年ぶりに行われる予定の舁き山行事。その第一歩が本日踏み出されました。

午前7時頃から、当番町である下竪町の恵比須神社には当番町の男達が集まり、神事の準備を行います。

今日の神事は眩しい日差しでありながら涼しい風も吹く初夏の気持ちの良い天気の下で行われます。参加者は全員恵比須流の名前が入ったマスクを着用し、手指消毒や椅子の間隔などを広げるなど感染症対策を万全にしたうえでの開催です。2020年、2021年と比べて少しずつ椅子の数も増えており、少しずつ”博多の日常”が戻ってきてるのを実感しました。

午前8時より神事が始まりました。恵比須流の地鎮祭は、法被解禁の6月1日より前に行われるため、参加者は全員三つ揃えのスーツでの参加することになっており、山笠神事では唯一スーツ姿での神事となります。

櫛田神社の神職が祭壇と参加者を祓い清めます。

祝詞が奏上され、奏上される間は参加者は低頭を行い、無事開催と無事奉納を祈願しました。

祝詞があげられた後、神職は舁き山の山小屋が建つ場所の四隅を、祓い言葉を奏上しながら大幣を振り切幣を撒いて祓い清めました。

山小屋の場所を祓い清めた後、瀬戸総務が玉串を捧げます。三年間の思いを込め、時間を掛けて力強く祈りと思いを捧げました。

参加者もそれに続き拝礼を行い、無事奉納を祈願。地鎮祭の神事は無事終了しました。

神事の後、瀬戸代表が挨拶を行い「怪我がないよう、平常心で一番山としての役目を果たしたい」と決意を述べました。

一番山笠、三年ぶりの舁き山神事、そして最初の神事という事もあり、テレビ・新聞の取材も多数来ておりました。
瀬戸代表は「三つ揃えのスーツでこの天気は暑いね!」と笑顔でコメント。「当番町・一番山笠の重責は一年間だけでもやおいかん(※博多弁で簡単でない・厄介)なのに、延期で三年というのはモチベーションの維持が大変でした。トーンダウンしないように頑張ってきましたので、やっと来たかという感じです。」と、三年ぶりの舁き山神事に向けての喜びを語り、一番山笠と当番町の重責について気を引き締めていました。

(取材協力:山笠ナビ公式サポートスタッフ M_Film