大宰府の九州国立博物館の1階ロビーにて、8月5日(木)より今年天神一丁目で奉納された飾り山の展示が始まりました。
昨年は新型コロナウイルス拡大の影響を受けて博多祇園山笠が延期となったため、毎年恒例となっていた九州国立博物館の飾り山の展示は行われませんでしたが、今年は飾り山のみ奉納が行われましたので、2年ぶりに九州国立博物館に飾り山が帰ってきました。
棒締め始まりました pic.twitter.com/KW4RImMzGc
— カズキ (@kazuki013) August 1, 2021
きゅーはく本日も元気に開館しています‼️
— 九州国立博物館 (@kyuhaku_koho) August 4, 2021
連日の猛暑、たまりませんね😅
そんな中ご来場くださるお客様ありがとうございます。
どうか熱中症にはお気をつけくださますよう🙇♀️
1Fロビーでは、明日8/5からの公開に備え、博多山笠・飾り山の準備が急ピッチで進んでおります。乞うご期待‼️ pic.twitter.com/t7NfUxhEcf
この飾り山は、8月1日(日)に棒締めが行われ、8月3、4日に飾りつけが行われ、8月5日(木)から一般公開がスタートしました。
表の標題は羅生門の鬼退治を描いた中村信喬人形師による『羅生門鬼退治勇(らしょうもんおにたいじのいさおし)』。
見送りは有名な桶狭間の戦いを描いた『奇襲桶狭間の戦(きしゅうおけはざまのたたかい)』。人形師は白水英章人形師です。
九州国立博物館での展示は、表と見送りの飾り付けだけではなく、周囲360度どこからも見ることができる「四面飾り」となります。そのため、山笠期間の時の展示と趣の異なった飾り付けが施されます。
特に注目すべき点は、角の部分にも飾り付けが行われているので、表と見送り、そして横の飾りがまるで絵巻物のような飾りのストーリーが展開されます。
また、例えば、同じ「波」の飾りでも、中村信喬人形師と白水英章人形師では作り方や表現方法が異なるところも注目ポイント。
横の飾り付けを見ていると、橋を境界線として二人の波が弾けていたり、上りゆく滝の表現では二人の波が絡み合うように演出がされているところから、シームレスな四面飾りの中で二人の人形師がお互いの腕の見せあうような競演を感じることができます。
2階では特別展「皇室の名宝」展が行われているため、早い時間から多くの人が博物館を訪れる姿があり、2階に上がるエレベーターの前にあるこの飾り山を見て感嘆の声を挙げていました。
この飾り山は、来年2022年3月頃まで展示される予定です。