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櫛田神社にて祇園例大祭が催行され、本年度の博多祇園山笠が閉幕しました

7月1日から2週間開催された博多祇園山笠は、本日7月15日(木)に終了しました。
今年は昨年から引き続き舁き山行事が延期となりましたが、飾り山が今年は復活。博多の町はまずは飾り山が戻ってきたことがコロナ復興への第一歩であるとして、久々に町に活気が満ち溢れました。
その飾り山も、例年の習わし通りに追い山行事が始まるまでの14日の夜半から15日早朝にかけて飾りが解かれていき、山大工や山笠参加者は夜を徹して作業を行いました。
7月14日の夜半までが今年の飾り山を見るラストチャンスということで、名残惜しそうに山見をするファミリーや、解かれていく飾り山を見つめる人たちの姿が多く見られました。

十二番山笠 渡辺通一丁目

十五番山笠 キャナルシティ博多

十一番山笠 天神一丁目

十六番山笠 川端中央街

十番山笠 博多リバレイン

十四番山笠 博多駅商店連合会

四番山笠 東流

福岡市内では次々と飾り山が解かれていく中、時刻は午前3時へ。もちろんまだまだ辺りは真っ暗です。

午前3時が近づいてくると、祇園例大祭に参加する人たちは各々の正装に身を包み、櫛田神社の拝殿へ。
拝殿内には祇園例大祭の準備が整えられています。

「祇園例大祭」とは、この祇園社が出来て以来ずっと続いている、櫛田神社の神事の中でも特に大切な神事で、博多の人々の安寧と平和を願う祈願の儀式です。
この神事を受けて行われるのが追い山行事であり、追い山の日はこの祇園例大祭を催行する事こそ目的なのです。
昨年は40名に人数を縮小しての催行となりましたが、今年は唯一奉納する事が出来た飾り山の総務も参加。ガイドラインに沿った十分な感染防止対策を行ったうえで催行されました。

午前3時、太鼓が叩かれ例大祭が始まりました。拝殿の外も午前3時ながら多くの参拝者が例大祭を見つめており、共に安寧と平和を願って神事に参加します。

修祓の儀で、祭壇や神饌、参加者を祓い清めていきます。

雅楽の音が響き渡る中、酒、餅、魚、肉、野菜、果物、菓子などの神饌が運ばれて祭壇に供えられます。

阿部宮司が祝詞の奏上を行います。博多の人々の安寧と平和を祈りつつ、今年も新型肺炎の早期終息を願う内容の詞も含められました。

幣帛(へいはく)が供えられ、巫女による浦安の舞が奉納されます。

最後に玉串が捧げられ、全員で祭壇に向かって一拝し、本年度の祇園例大祭は無事滞りなく終えました。

少しずつ空が白み始め、午前4時59分が近づいてきます。4時の段階ではあまり人がいなかった櫛田神社でしたが、4時半を超えると次々と清道旗に招かれるように参拝客と清道の見物客が自然と集まってきました。

昨年の4時59分は、自然発生的にランニングの人による清道入りと祝いめでたの合唱が起きました。「今年も何かあるんではないか」と確実な”何か”を期待して見物に来た人、そして”何かあってほしい”と期待するメディア各社が固唾を飲んで清道を見守ります。

4時54分、清道のからは見えない山留の方から「5分前!」の声が響き、清道内はどっと笑いに包まれました。
「きっと”誰か”が”何か”をやるつもりだ」と、ここで全員思ったはずです。
そしていつものように「3分前!」「1分前」「30秒前!」「10秒前!」とカウントダウンは続き、
そして午前4時59分0秒。

「ドン!」

「今年は太鼓は鳴りませんよ(笑)」と言っていた神職の言葉と全く異なり今年も太鼓の音が。
太鼓にどっと沸く清道に山笠の舁き手が走って駆け込んで清道をぐるっと回って、能舞台へ向き直ります。撮影のためシャッターを開けてた能舞台に、様子を見にひょっこりと顔を出して苦笑しながら戻る阿部宮司。そして祝い目出度の斉唱。今年は和やかな「清道入り」を見る事が出来ました。

清道入りを切っ掛けに、追い山ランニングを行う準備をしてきた人は、櫛田神社をスタート。追い山ルートをランニングし、約5キロ先の新しい姿となった石村萬盛堂本店がある須崎の廻り止めをくぐり、無事追い山の日のランニングを走り切りました。

夜がすっかり明けた朝6時過ぎ。もう飾り山の姿はどこにもありません。

清道旗も午前4時59分を迎えたあとすぐに外され、午前6時には旗は片付けが完了。午前7時には清道旗を支えていた玉垣も解かれていきました。

朝7時前には櫛田神社の能舞台の提灯や雪洞も片づけられ、何事もなかったような普通の日の櫛田神社の表情に戻りました。

すっかり日常が戻った博多の町から離れる事、約7キロ。福岡市早良区百道浜にある福岡市博物館では、明日7月16日(金)から始まる特別展「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」のプレ・オープニングイベントが行われ、博多祇園山笠振興会の役員が法被を羽織って参加しました。

山笠の起源とされる聖一国師が幼少時に勉学を行ったのが静岡だったという事で、静岡と福岡は縁が深く、毎年聖一国師の生家で採取した勢水を空輸し追い山の日に承天寺で勢水として撒いていますが、舁き山行事がなかった今年はこのイベントのために静岡県側がい勢水を運んできました。静岡応援団の方と展覧会関係者は、医療従事者への感謝の意、疫病退散祈願、そして展覧会・イベント無事開催を祈願し、水桶に入った勢水を柄杓ですくい、「コロナ退散!」の掛け声と共に撒きました。
最後に山笠振興会の武田会長が、博多の流儀で手一本で場を締めてイベントは無事終了しました。

貴重な刀剣や甲冑等が展示された特別展「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」は、7月16日(金)から9月5日(日)までの予定です(一般1,500円(1,300円)、高大生900円(700円)、中学生以下無料)

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