山笠ニュース & レポート YAMAKASA NEWS & REPORT

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アクアパノラマにレトロ写真展、博多祇園山笠展などなど・・・山笠イベントが各所で行われています

昨日7月1日、博多祇園山笠が開幕しました。櫛田神社の提灯と雪洞に光が灯り、祭り気分を盛り上げてくれます。山笠が始まるのに合わせて、各所で様々なイベントもスタートしています。

今年も桟敷席がない山笠となりましたので、清道旗と飾り山にはライトアップ。夜、櫛田神社に訪れた人を楽しませてくれています。

このライトアップは7月15日(木)明け方まで行われる予定です。

この他にも、博多祇園山笠開幕に合わせて、各所で様々な山笠関連のイベントもスタートしています。

山笠レトロ写真展(上川端商店街内特設ブース ※マツモトキヨシ前)

上川端商店街のマツモトキヨシ前の特設ブースに於いて、懐かしい山笠の写真を集めた「山笠レトロ写真展」が開催しています。

昭和時代の写真を中心に博多祇園山笠の懐かしい写真が数多く展示されており、その中には大正時代の写真も入っていたりと、歴史的資料としても興味深い写真展示イベントです。

また、九州産業大学による白黒古写真をカラー化するプロジェクト「monokara」の協力で、昭和時代の写真をカラー化した写真も展示しており、訪れた人は生き生きとしたカラー化した写真に感心したように見入っていました。

この「山笠レトロ写真展」は7月14日まで開催されています。

舁き山笠×AR体験 バーチャル3D山笠(上川端商店街)

また、上川端商店街の各スポットでは、2018年の土居流の舁き山がスマートフォンを通してその場で蘇る「バーチャル3D山笠」の企画を行っています。 これは、トヨタプロダクションエンジニアリング社とPTCジャパン社の技術協力のもと、AR (拡張現実)技術を用いて専用アプリ「Vuforia」を通してバーチャル空間に舁き山笠を出現させる斬新な企画となっています。

上川端商店街の各所にこのような説明看板が立っており、アプリのダウンロードや表示方法などが記載されています。アプリを使って、この一番上の土居流の写真を読み込むと、アプリの画面に突然土居流の舁き山が登場する、という仕組みです。この看板さえあればどこでもバーチャル山笠を呼び出すことができるので、バーチャル舁き山とも記念撮影を撮ることができます。

今回の企画はトヨタプロダクションエンジニアリングの社員の方が土居流に参加していることからこの企画が生まれたもので、GoProというアクションカメラを使用し撮影、3Dモデルを作成しました。

このバーチャル山笠の展示は7月15日まで行われる予定で、7月4日までは上川端商店街のマツモトキヨシ前でデモプレイも行っています。山笠もバーチャルの世界へ。ぜひ新しい体験をしてみてはいかがでしょうか。

博多祇園山笠展-旧町・旧流の当番法被-(博多町家ふるさと館)

博多町家ふるさと館では「多祇園山笠展 失われた山笠の記憶-旧町・旧流の当番法被-」を開催しています。

博多の歴史と、山笠には欠かせない町の当番法被。様々な変遷を経て、今では失われた流や町もあり、その二度と着られなくなった当番法被を展示しています。

こういった当番法被や水法被は、山笠が大好きだった故人の棺に入れて一緒に焼いたり、遺品整理の時に一括で業者に出したり捨てられてしまったりすることが多いらしく、古ければ古い物ほど資料性の高いものでありながらなかなか見つからないそうです。そういったタンスや物置の奥に眠った長法被があったら、ふるさと館までご連絡ください。

貴重な法被を見る事が出来るのも素晴らしいのですが、パネル展示もぜひご覧ください。天正15年の太閤町割り後の博多の町割り図といった地図の展示を始め、江戸時代の山笠のスケジュールなど、めったに知ることができない内容が紹介されています。

そして是非見てもらいたいのが「山笠延期の歴史年表」。令和の世の中、去年・今年と山笠が延期となっていますが、博多祇園山笠は様々な理由で「延期」された歴史があります。それを今回その延期の歴史とどのような事で延期したのかを紹介しているパネルが実に興味深く、どれだけ世界が疫病に襲われていたかがよく分かります。このような資料を見る事が出来るのは、今だけなのかもしれません。

この貴重な資料を見る事が出来る「博多祇園山笠展」は、8月8日(日)まで開催しています。

キャナルアクアパノラマ「YAMAKASA」(キャナルシティ博多)

キャナルシティ博多では、今年も噴水ショーと山笠がコラボしたキャナルアクアパノラマ「YAMAKASA」の上映を、7月1日から開始しました。

今年は立派な飾り山が奉納されており、2年ぶりの”共演”。約2,500インチのスクリーンに繰り広げられる山笠の迫力あるムービーと、勢水をイメージするかのような噴水が、疾走する山笠の如くスピーディーに展開していきます。

突如静けさになるアクアパノラマ。響き渡る手一本の音。僅か4分間でありながら濃密な山笠ショーを堪能することができます。

上映は7月14日(水)まで毎日20:00より1回行われます。飾り山もライトアップされていますので、櫛田神社のライトアップと合わせて、夜の山笠見物を楽しんでみてはいかがでしょうか。

これらの他にも、櫛田神社内にある博多歴史館では特別企画展「博多祇園山笠展」を開催しており、福岡市博物館では「博多祇園山笠展20-修羅山にみる武将と勇士たち-」(8/9まで)が、アクロス福岡では「博多旧市街ウィーク」(7/4まで)開催されています。

福岡市博物館では、山笠期間中、常設展示の「山笠の世界」エリアで展示されている追善山の紹介が、昨年末に亡くなられた小松政夫さんの追善山になっているようで、博物館の粋な計らいが話題となっています。

感染防止&感染拡大防止の対策を十分に行ったうえで、ぜひ様々な山笠イベントを楽しみに行ってみてはいかがでしょうか。