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キャナルシティが棒洗い・小屋入り・棒締めを行いました

異例の「2度目の梅雨入り」宣言が出た九州地方。そのの影響か、ぐずついた天気となった本日6月12日(土)、十五番山笠キャナルシティ博多が飾り山を奉納するため、各神事を執り行いました。

雨が止んだばかりの午前8時、ベイサイドプレイス奥にある櫛田神社浜宮にて棒洗いの神事を行いました。

参加者は櫛田神社に預けていた舁き棒を運び入れ、浜宮の境内に並べていきます。

棒を洗い清めるための博多湾の海水を、浜宮の裏手の海岸から紐を付けたバケツを使って汲み上げます。

午前8時、棒洗いの神事が始まりました。祭壇に一礼した後、汲み上げた海水や舁き棒、そして参加者が、櫛田神社の神職により祓い清められます。

お祓いの後、参加者は2年間の汚れと埃を乗せた舁き棒に汲み上げた海水をかけながら洗い浄め、たわしを使ってきれいに掃除していきます。表が終わったら裏側にひっくり返し、同様に汚れを洗い落とし、最後は真水をかけて海水と汚れをきれいに落としました。

最後に祭壇に玉串を捧げて棒洗いの神事は終了。洗い清めた舁き棒はキャナルシティまで運び入れられます。

キャナルシティの飾り山が建つ地下一階のサンプラザステージに、先ほど洗い清めた舁き棒を始め、飾り山に使う山笠台や道具、飾りなどが運び込まれました。祭壇も作られ神事の準備が整いました。

無事に飾り山が建つことを祈願する小屋入りの神事が、午前9時より始まりました。櫛田神社の神職が、祭壇と参加者を祓い清めます。

まだ人気が少ないキャナルシティに神職の祝詞が響き渡ります。

清め祓いの儀で、舁き棒や道具が祓われ、無事奉納が祈願されました。

小屋入りの神事が終わると、祓い清められた山笠台に舁き棒を付ける「棒締め」の準備が始まります。まずは舁き棒を山笠台に縛り締めるための荒縄のひずみやたわみを無くすため、2つ折りにして伸ばし、波経たせて縄をきれいに伸ばします。

山笠台の棒ぐりに舁き棒を一本一本差し置き、棒の鼻が一直線になるよう調整されます。

総務が見守る中、合図とともに「棒締めたー棒締めたー」の掛け声が響き渡りました。カンカンカンという木づちの音、ギリギリギリという縄が締まる音、シャンシャンシャンと叩いた振動でなる鼻環の揺れる音が、2年ぶりにサンプラザステージに響き渡りました。

2年ぶりのためか丁寧に作業内容を確認しながら、舁き棒が山笠台に一本一本絞められていきました。

飾り付けは6月下旬を予定しており、飾り山の一般公開は7月1日から。展示は7月14日夜まで行われます。
今年の標題は、表は「源平合戦碇知盛(げんぺいかっせんいかりとももり)」、見送りは「牛若丸鞍馬修行(うしわかまるくらましゅぎょう)」です。キャナルシティ博多の飾り山笠特有の四面飾りを活かし、博多織献上柄で水の流れを表現します。また新型コロナウィルスの収束を願い、飾り人形にアマビエを加えるとのこと。
また、キャナルシティは飾り山の一般公開に合わせて、今年もアクアパノラマ「YAMAKASA」の上演を行う事を発表。飾り山と噴水の共演で山笠期間を盛り上げていきます。

期間限定上演 キャナルアクアパノラマ「YAMAKASA」

飾り山笠奉納期間中は、映像×噴水×音響×照明のアトラクション「キャナルアクアパノラマ」で山笠をテーマにし た作品「YAMAKASA」を、今年も期間限定上演いたします。
今年の追い山は中止となりましたが、飾り山と大画面の山笠ショーで山笠の迫力と感動をお届けします。

勢水のように吹き上がる噴水を前に、博多祇園山笠の起源や歴史の紹介、「オイサ!」の掛け声に合わせて櫛田入り する男たちの大迫力の映像を約2,500インチのスクリーンで上演します。「静」「動」あわせもつ山笠の魅力を存分 にお楽しみいただける特別な作品です。

【 上演日時 】7月1日(木)~14日(水) 20:00 1回約4分 ※変更の場合あり
【 会 場 】サンプラザステージ(B1F より上層階各フロアから観覧可)
【 企 画 】株式会社エフ・ジェイエンターテインメントワークス
【 制 作 】株式会社 Zero-ten
【 素材提供 】博多祇園山笠振興会/福岡市/九州朝日放送/八田公子