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櫛田神社の飾り山の御神入れが行われました

明日からの山笠期間突入を控えた本日6月30日(日)。天候不順が気になる所ですが、行事は予定通り滞りなく行われるのが博多祇園山笠。本日午後4時より櫛田神社にて、名越大祓祭と飾り山の御神入れが行われました。

櫛田神社の山留の櫓、太鼓櫓も完成し、参道には今年から雪洞が付けられています。もちろん明日から発売が開始される祇園饅頭の売店の準備も完了していました。

清道では明日の注連下ろしに使用する笹竹を準備していました。

午後4時から、櫛田神社では夏越大祓祭が執り行われます。半年間の罪・穢を祓い清めて、次の半年を無病息災に過ごせるよう願う神事で、神事に先駆け神職や山笠関係者は手と口を清めて参加します。

晴れの日だと境内で執り行うこの行事ですが、今年は天候が悪いため拝殿内で行われました。この大祓祭は一般の方でも参加できる神事で、山笠関係者の後ろに並び一緒にお祓いを受けます。

参加者は、この半年間の厄を人形(ひとがた)と呼ばれる人の形をした紙の形代に移して祓い落とし、これからの半年の無病息災を祈願しました。

引き続き、参加者は飾り山に移動し、櫛田神社の飾り山に神を入れる「御神入れ」の神事に参加します。今年も天候を考慮しテントを張っての開催です。大祓祭が始まる前は落ち着いていた雨脚が、後半から次第に強くなってきてきて、雨音を聞きながらの神事となりました。

櫛田神社の神職が、大幣を振って参加者を祓い清めます。

祝詞奏上が行われた後、神職が完成した飾り山の表と見送りを祓い清め、神を飾り山の中に宿します。神が山笠にこめられ、これを持って奉納される本当の意味での「山笠」へと変わります。

山笠が祓い清められた後は、玉串奉奠が行われ、博多祇園山笠振興会の豊田会長や、各役員、そして今年の飾りを担当した川﨑人形師と室井人形師が玉串を捧げ礼拝しました。

最後に櫛田神社より奉納目録が豊田会長に手渡され、御神入れの神事は無事終了しました。飾り山の一般公開は明日7月1日であるため、今夜一晩は再び幕が掛けられ、山笠期間突入と共に一般公開されることになります。

御神入れが終わると恒例の記念写真撮影。雨が降る中、全員でテントを大急ぎで畳みます。

雨の中、阿部宮司が並びをチェック。みんな笑顔で対応します。

「もう一枚撮りまーす」との声に、雨の中じっとしていた参加者からどっと笑いが。

記念撮影が終わると、みんな笑いながら大急ぎで屋根の下に移動し、神事とは違った暖かい雰囲気のなか、無事御神入れの一日が終わりました。

博多の街も明日からの山笠に備え、準備万端。中洲川端駅の山笠コーナーも令和元年バージョンの内容に差し替えられました。

東流の山小屋には明日7時から行われる注連下ろしの笹竹が収められ、神事を待つ状態です。

町中には詰所の姿も見受けられるようになり、いよいよ明日より今年の博多祇園山笠がスタートします。

なお、Yahoo天気の18時00分発表時点の天気予報では、早朝は雨予報。夕方は曇り予報と出ています。雨が夜半に止むことを祈りつつ・・・!