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山笠準備がピーク! 西流、中洲流、博多リバレイン、櫛田神社などで準備が進んでいます

一週間後は山笠期間直前の土日となるため、この週末は各流において山笠期間突入に向けての準備・行事が行われます。

本日早朝午前7時より西流が、ベイサイドプレイスの櫛田神社浜宮において棒洗いの神事を執り行いました。

櫛田神社の神職が、参加者と舁き棒を祓い清めた後、棒を博多湾の海水で浄める清め祓いの儀に移ります。

汲み上げた海水で舁き棒についた埃と汚れをきれいに洗い落としました。

この棒洗いの後の午前10時より、西流は小屋入りの神事を執り行うため。舁き棒をきれいに拭き上げます。

最後に玉串を捧げて拝礼し棒洗いの神事は無事終了しました。

舁き棒をトラックに詰め込み、一路山小屋まで。

すると、入れ替わりで中洲流が到着。中洲流は午前8時より棒洗いを行います。

和気あいあいとした雰囲気で、博多湾から海水をくみ上げて、神事の準備を行います。

午前8時、手打ちを行った後、中洲流の棒洗い神事がスタート。お祓いを受けた後、清武総務が一番最初の洗い出しを行います。

きれいに舁き棒を洗い終わった後、玉串を捧げて拝礼を行いました。

棒洗いを終えた西流は、午前10時より大博通り沿いの山小屋の場所にて小屋入りの神事を行いました。
午前中の博多は、どんよりと薄暗い空模様が広がる曇天だったため、雨が降ってきた時の事を考慮し、テントに雨除けのカーテンを付けての行事開催となりました。

祭壇の前には、山笠に使う道具や舁き棒、縄、山笠台のパーツなどがきれいに並べ置かれています。

修祓で参加者を祓い清めた後、祝詞が詠み上げられます。

浄め払いの儀では、山笠に使う道具類を神職が一つ一つ祓い清めあげ、最後に玉串奉奠を行って西流の小屋入り神事は無事終了しました。

追い山の廻り止めでは、現在改装・建て直しのため一旦更地になった石村萬盛堂さんの土地に、2階建てのプレハブが建ちました。追い山のタイム発表もこれで準備万端です。

中洲では寄付芳名板が建てられていました。

東流の舁き山の山小屋は昨日のうちに完成。明日から東流が山笠期間に向けて動き出します。

櫛田神社では、清道に清道旗を立てる支柱が立てられました。櫛田神社の氏子の人たちが、清道旗の場所に支柱を立てて、倒れないよう俵に砂をぎっちり詰め込んだ玉垣を何重にも重ね置いて、作業を行いました。

その櫛田神社の飾り山前では、本日見送り側の飾り付けがスタート。飾りを担当する室井人形師やお手伝いの今井人形師、山大工らが、午前8時より山小屋前に飾りを並べて飾り付けの準備を行いました。

室井人形師や山大工らは、人形の背中に針金を取り付けたり、館の飾りに跳木と呼ばれる固定するための棒を取り付けたり、館を組み合わせたりと、飾り山に引き上げる前の準備を行います。

いよいよ、飾りの引き揚げ+飾り付けの作業がスタート。まず天辺の三神の額を引き上げます。室井人形師は下から見上げて、位置のバランスを確認します。

三神の額が固定されたら、飾り山に上った山大工がロープを使って、次々と大きい飾りが引き上げていきます。

そして、いよいよ飾り山の華である人形たちが上げられる番。人形を固定するために、跳木に引っ掛けるための木材を山大工が取り付けます。室井人形師は武者人形の手に刀を持たせて固定します。

引き上げる前に、室井人形師は下絵を見て場所とイメージを確認。

準備が整ったら人形は飾り山の上に引き上げれられます。下から見上げる室井人形師から「浜側に少し倒してください」と位置の修正指示が飛び、山大工はそれに合わせて跳木と人形に取り付けられた針金を使って調整して場所を固定。これ以降も次々と飾りが引き上げられていき、櫛田神社の飾り山の見送りも飾り付けが行われました。
飾り山の一般公開は、7月1日からとなります。

午前9時からは、浜宮で十一番山笠 博多リバレインが棒洗いを行いました。

今年で20周年を迎える博多リバレインですが、使用している舁き棒は旧町名時代の「川端通」時代の舁き棒です。この舁き棒は50年以上も使っているとの事で、「町を支え続けてくれている棒ですよ」と神事に参加している池田さんはそう話してくれました。

舁き棒を祓い清め、参加者は洗剤を掛けて舁き棒をきれいに洗いあげます。最後に玉串奉奠が行われ、棒洗いの神事は無事終了しました。

洗い終わった舁き棒は山小屋の場所に持ち帰り、午前10時半より地鎮祭が執り行われました。
今年より博多リバレインの飾り山は、従来の明治通り沿いから、ホテルオークラと博多リバレインの間に立てられることになり、神事はこの新しい場所での開催となりました。

地鎮祭が終わるとすぐに片づけが行われ、棒締めの準備がスタートします。本日は棒洗い・地鎮祭・棒洗い・試し舁きまで一気に行うスケジュールです。

棒締めも無事終了し、舁き棒が山笠台に締め上げられました。

棒締めに参加した博多リバレインの男衆は、さっそく雪駄から地下足袋に履き替えます。中には急いで縄を編んで舁き縄を作る人も。

簡易舁き縄を棒にかけて、いよいよ新しい場所で初めての試し舁きが行われます。今までは博多座とリバレインの間の道路で行っていましたが、今年はホテルオークラとリバレインの間の遊歩道を走ることになりました。

手ぬぐいを頭に巻き、総務が台上がりを行って、いざ試し舁き!

飾りはついてないから少しは軽いとしても、棒締めに参加している人だけで1トンの山笠台を舁くのは一苦労。みんな力を振り絞って通路を往復し、試し舁きを行いました。

飾最後は手一本を入れ、本日のすべての行事が終了。あとは骨組みを立てて飾り付けを待つだけとなりました