まだまだ今にもすぐにぐずつくような空模様の博多。来週の博多祇園山笠本番ウィークを2日後に控えた本日7月7日(土)、西流と恵比須流が棒締めと試し舁きを行いました。
午前8時、恵比須流の棒締めがスタート。棒締めを行う前に、山大工や関係者に御神酒が振る舞われます。
棒締めの最初の木槌を入れるのは総務。山野総務が山笠台に上がり、最初の棒締めの木槌を入れました。
たまに空からは霧雨のような雨が降ったこの時間帯。恵比須流の山小屋の中からは、舁き棒と荒縄が人力により締め上げられていくギリギリという音が響きます。
締め終わった舁き棒の棒鼻に、山大工が鼻縄を取り付けます。男衆は、手の位置や長さなどの具合を確認しました。
棒締めが終わると、試し舁きとなります。棒締めが終わったばかりの山笠台を山小屋から引き出します。
午前11時10分、棒鼻が叩かれ、恵比須流の試し舁きがスタート。一年ぶりの山舁きに舁き手達のスピードが上がります。
山小屋まで戻ってきて試し舁きは終了。手が入って無事終了しました。
今年の一番山である西流も同時間帯に棒締めを開始。棒締め前に円状に並び挨拶が入り、棒締めが始まりました。
山笠台だけでなく、山笠台に必要な杉壁や鼻縄の準備も同時進行していきます。
櫛田神社関係者の駐車場で行われる西流の棒締め。おやし棒と呼ばれる棒締めの道具に、当番町の男たちはグッ!グッ!グッ!と力と体重をフルに掛けて荒縄で舁き縄を締めあげていきます。駐車場には荒縄を叩く木槌の音と、男衆達の気合の入った掛け声が響きます。
棒締めが終わると当番町の男たちより、歓喜の声が上がりました。
棒締めが終わった山笠台の試し舁きを行います。午後12時10分「ィヤアア!」の声と共に今年初めて西流の山笠台が走り始めました。
山小屋から舁き出した山笠台は、大博通りに面する櫛田神社の大鳥居まで舁かれ、引き返して山小屋まで戻って行きました。
山小屋まで戻ってきて試し舁きは終了。手が入って無事終了しました。
恵比須流、西流と共に、明日8日(日)の午前中に御神入れの神事を行う予定で、これで全ての舁き山が出そろうことになります
昨日は大雨で中止となった博多小学校の子供山笠でしたが、本日は曇天ながら雨らしい雨が降らず、無事開催されることになりました。
(撮影協力:Moriyan_Film)
スケジュールは通常通りに行われ、本日は御供所地区を子供山笠が走ります。午後2時前、子供山笠が大島眼科裏の道路に据えられ、たっぷり水が掛けられました。
ようやく山舁きができる子供たちは元気いっぱい。大人から勢水が掛けられ大騒ぎです。
舁き出し数分前。舁き手の子供らは大人顔負けの真剣な表情に。前走りの子供や、交代する舁き手の子供たちが元気よく山笠を先導します。
午後2時15分、「気合入れていくぞ!」の声と共に博多小の子供山笠がスタート。昨日山舁き出来なかった分だけの喜びを山舁きに込めます。威勢のいい「オイサ!」の声と大人たちの応援の歓声が辺り一帯に響きます。
勢水もざぶざぶかけられ、子供たちを鼓舞。子供たちもそれに応えるかのように、声を上げて山笠を運びます。
途中、博多の大動脈である大博通りを横切ることに。ここは子供が山下記するのは危険ですので、大人が代わりに運びます。突然の山笠の登場に、外国人流作製らしきグループもビックリ、思わず足を止めて横切る山笠を写真に収める一幕も。
博多小の子供山笠 二日目は、櫛田神社にて櫛田入りを行います。桟敷席には応援する父兄や見物客でぎっしり埋まり、応援の歓声が飛びます。清道内にはRKB子供山笠教室に参加している子供たちも、間近で櫛田入りを見学しています。
櫛田入りメンバーが発表された後、舁き手の子供たちらは円陣を組んで気合を入れます。目標は歴代最高タイムを更新すること。全員に気合が入ります。
櫛田入りは3回行われ、タイムが発表される度に大きな歓声と拍手が桟敷席から子供たちに送られました。
(撮影&編集:Moriyan_Film)
櫛田入りを終えた子供山笠は、RKB子供山笠教室に参加する子供たちを乗せて、上川端商店街や冷泉公園の周囲を駆け抜け、沿道の人たちはその頑張りに拍手と応援を送りました。
明日8日(日)も子供山笠は行われ、博多小の子供山は15時から舁き出し、千代流の子供山は15時から櫛田神社にて櫛田入りを、そして新天町子供山笠は15時から舁き出す予定です。