7月1日。ついに平成30年度博多祇園山笠が開幕しました。
本日は日曜であったので、山笠ナビは土日恒例の一日取材を行いましたので、博多の町と山笠行事の様子を時系列に沿ってたっぷりレポートいたします。
昨日の夕方はひどい豪雨でしたが、7月1日は晴れ。例年より明るい5時半の空が広がっていました。
本日最初の神事は、恵比須流の五ケ町にて辻祈祷(注連下ろし)が行われます。まず行われたのが上金屋町です。
町の出入り口の道と詰所に並べた山笠に使用する道具を、櫛田神社の神職が祓い浄めました。
辻祈祷の神事が終わると、横町の人たちが祭壇を取りに来て自分の町へと運び、横町でも辻祈祷が行われました。
追い山ならしの廻り止めの幕が掛かった奈良屋の町。西流の奈良屋一区で午前6時に辻祈祷が行われました。
神職により参加者は祓い清められ、祝詞奏上が行われました。
同じ午前6時、大黒流が注連下ろしの神事を山小屋にて執り行いました。
山小屋が建った道の交差点を神職が祓い清め、注連縄を掛ける笹竹を祓い浄めます。
最後に参加者には御神酒が振る舞われ、山笠の開幕を祝いました。
西流の当番町である冷泉上では、電柱に榊を備え、注連縄を掛ける準備を行っていました。
午前7時からは東流が注連下ろしの神事を執り行いました。
祝詞があげられ、清め払いの儀で山小屋の区域が祓い浄められます。
神事の後、太鼓櫓委員、廻り止め委員の紹介が行われ、当日使う旗が手渡されました。
そして各町は祓い清められた笹竹を持ち帰り、注連縄を張って道の入り口を祓い浄めました。
午前8時より西流が櫛田神社で祈願祭を執り行いました。西流の役員、当番町を始め、たくさんの男衆が参加。拝殿や境内は西流の長法被で埋め尽くされました。
無事奉納と遂行を祈願し、神事が行われます。
FM福岡やテレビで活躍されている”ナカジー”こと中島浩二さんも衛生代表として玉串奉奠を行いました。
祈願祭が終わった後はお神酒が振る舞われ、山笠の開幕を祝いました。
祈願祭以外にも、櫛田神社には各流がひっきりなしに参拝に訪れました。
山笠開幕に合わせ、境内の周りでは山笠期間しか販売しない祇園饅頭の販売が開始。朝早くから祇園饅頭の販売を行っていました。
午前9時からは上川端通が御神入れを行いました。
参加者をお祓いした後、飾り山の表・見送りそれぞれを祓い清め、神を飾り山に入れて神聖化しました。
同時刻には、同じ商店街に立てられた川端中央街の飾り山にも御神入れが行われました。
午前10時からは博多リバレインの飾り山が御神入れ祭を執り行いました。この辺りから日差しが大変強くなり、うだるような暑い一日がスタート。取材する各メディアや参加者にとっては大変な一日となりました。
同時刻、上川端商店街の熊本銀行前に建てられた土居流の山小屋では、舁き山の御神入れが行われました。
表と見送りが祓い浄められ、神が舁き山に宿ります。舁き山を初めて作った田中勇人形師、自分の舁き山を見つめながら玉串を捧げました。
午前11時、博多駅の山小屋前で御神入れ祭が行われました。飾り山の一般公開と日曜の人出も重なり、周囲は一目飾り山を見て写真を撮ろうとする人でごった返しました。
飾り山の表と見送りが祓い浄められ、飾り山は奉納物に。話題になっている見送り標題「ゴリパラ見聞録」も神格化され、twitterでは大いに盛り上がっていました。
神事の後は、山笠の表・見送りで「山笠ちびっこスケッチ大会」が行われ、子供がたくさん思い思いに飾り山のスケッチをして楽しんでいました。
7月1日の午前中に飾り山一般公開が行われた後、夕方からは最初の行事である当番町によるお汐井取りが行われます。
午後5時10分、東流では挨拶の手打ちが行われ、山笠の行事が始まる雰囲気が高まります。
午後5時半。一番山笠 西流の当番町・冷泉上が石堂橋に到着。信号に合わせ、筥崎浜へ出発しました。
西流が出発した後、五分おきに各流が到着し出発していきます。千代流ではちびっ子も参加していました。
午後6時、西流が筥崎浜へ到着。山笠の無事奉納と安全祈願を海に向かって行い、真砂をお汐井てぼ(ちいさいカゴ)やお汐井枡に詰めても近ります。
各流も続々と筥崎浜へ到着。
今年の4月に解体された筥崎宮の大鳥居。鳥居のあった場所をやってくる各流ですが、やはりなにかまだしっくりこない絵になりました。
午後7時、筥崎浜を出発した西流が櫛田神社に到着。
境内でお祓いを受け、お汐井取りの行事を無事終了しました
境内では、KBCの番組がインタビューを行い収録を行っていました。
その後、各流も筥崎浜から走って櫛田神社に参拝。各流の町に戻り、山笠開幕の長い一日は終了しました。