午前2時より始まった冷泉公園横への山列入り。午前3時前に七流の舁き山と上川端通の飾り山が櫛田神社周辺にそろいました。
冷泉公園の横に山据えを行った上川端通の山笠は、二段目・三段目を伸ばし、二引きの旗を翻させています。
その見送り「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」のライトセーバーやキャラクターの目が光るというギミックが。暗い博多の夜に煌々と輝いています。
午前4時になると桟敷席もほぼ埋まり、あとは櫛田入りの時間を待つだけとなりました。
長岡アナウンサーによる「1分前!」の場内アナウンスにより、桟敷席の客からは期待の感嘆がもれます。
そして、その時はやってきました・・・!
午後4時59分、中洲流が勇壮な櫛田入りを披露し、中洲流の後の流も見事な櫛田入りを披露。博多の町へ舁き出していきます。
七流は、旧東町筋、大博通りを走り抜け、旧西町筋をひた走ります。
上川端通も巨大な体を揺らし、大博通りを北上。話題の山笠を一目見ようと集まった見物客の度肝を抜き喝采を浴びました。
昭和通りを横切り、奈良屋町に入った舁き山は、最後の力を振り絞って須崎にある廻り止め(ゴール)に向かって走ります。
須崎の「廻り止め」の看板をくぐると、舁き手から歓声が上がり、ほっとした喜びの笑顔がほころびます。
そして、石村萬盛堂さんの窓から全コースタイムが発表されるたびに、見物客より歓声が上がります。
しかし、舁き手達はその余韻に浸ることなく、休むことなくそのまま自分たちの山小屋に再び走り始めました。
こうして全ての流が廻り止めに到達。今年も無事奉納が執り行われ、2017年の博多祇園山笠は閉幕しました。
博多の町にはすでに飾り山は解かれてその姿はなくなっており、各町の道角に立てられていた神域化を示す笹竹も外されました。
午前10時には東流の山小屋は解体されており、最後の骨組みだけになっていました。
博多の町にはすでに祭りの余韻はなく、山笠が始まる前の日常がもう戻ってきています。
唯一祭りがあったことを知らせるのが、道路に付いた舁き山の銅金の跡だけです。
今年の山笠は終わりましたが、男たちの頭にはもう来年の山笠の事があります。
今年の櫛田入りの反省や、全コースのタイムを縮める方法など、今年もたっぷり語り合い、来年も見事な無事奉納ができるよう、熱い2週間のために一年間じっくり準備していく事でしょう。
・中洲流 34秒75
・西流 31秒62
・千代流 31秒05
・恵比須流 32秒32
・土居流 34秒69
・大黒流 35秒47
・東流 30秒67
・上川端通 52秒79
・中洲流 34分38秒
・西流 31分06秒
・千代流 28分53秒
・恵比須流 32分58秒
・土居流 31分34秒
・大黒流 29分45秒
・東流 29分17秒