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恵比須流・西流・土居流が御神入れを行いました & 千代流、新天町で子供山笠が元気に舁き回りました

いよいよ、明日7月9日からは山笠の「動」の行事が始まります。
本日、恵比須流・西流・土居流が舁き山の御神入れを行い、全ての流が山笠を動かす準備が完了しました。

雨の七夕となった7月7日(金)、恵比須流・西流・土居流は早朝から棒締めを行い、午後から飾りつけを行いました。

そして本日午前9時より、恵比須流が御神入れの神事を執り行いました。
前日の雨の影響もあり、午前9時頃は雨が一時ぱらつくような蒸し暑い曇り空でしたが、次第に晴れて梅雨明けのような強い日差しが降り注ぐ一日となりました。

昨日完成した舁き山(標題「三級浪高魚化龍(さんきゅうなみたかくしてうおりゅうとかす))が櫛田神社の祓い浄められ、神が込められ山笠はご神体となります。
神事後は、記念撮影が行われ、ご心霊神事は無事終了しました。

午前10時からは西流が御神入れの神事を執り行いました。

神事参加者が神職によって祓い浄められ、祝詞の奏上が行われます。

今年の標題は「肥後虎不屈逆境(ひごのとらぎゃっきょうにくっせず)」。今年の飾りは西川直樹人形師が手掛けており、虎の頭を抱く加藤清正公の優美な佇まいが印象的です。神職により神が込められ、御神入れの神事は無事終了しました。

午前11時からは土居流が御神入れの神事を執り行いました。

昨年までは土居流の飾りは中村信喬人形師が手掛けていましたが、今年より息子の中村弘峰人形師に引き継がれます。中村弘峰人形師初めての舁き山人形は「決戦大江山(けっせんおおえやま)」。大江山の鬼退治の話をテーマにした飾りで、踏みつけられた巨大な鬼の顔がとても迫力があり、見物に来た人が驚嘆の声を上げていました。

しかも、兜の龍飾りは実は木を削って作られた物。木製と言われないと分からない人形師のこだわりの細工がこの飾りに施されています。

神職によって参加者が祓い浄められ、山笠に神が宿されます。

玉串奉奠では、中村弘峰人形師が玉串を捧げ拝礼しました。神事後、中村弘峰人形師は「みんなが喜んでくれたのでほっとしました」とコメントしました。

大黒流は、7月6日(木)に御神入れを行いました。今年の標題は「神威佛光契(じんいぶっこうのちぎり)」。今年は西山陽一人形師が手掛けています。
「大黒天」「毘沙門天」「弁財天」が一緒になった三面大黒天という珍しい大黒天が今年の標題。この三面大黒天は豊臣秀吉が懐に忍ばせていたという逸話があるそうです。

本日の各御神れの神事により、七流すべての舁き山が出そろいました。今年最初の山舁きが行われるのは7月10日(月)の流舁きとなります。

その大人の山笠が動く前に、今日は千代流と新天町で子供山笠の山舁きが行われました。
昨日より始まった千代流の子供山笠は、本日2日目。今日は千代三丁目から五丁目を舁き回ります。

今年の標題は「天晴金太郎」。強い日差しが降り注ぐ快晴となった午後2時より舁き出され、千代小学校を出発して子供山は元気に町へ飛び出していきました。
千代流の子供山笠は、明日9日(日)午前10時45分頃より櫛田神社にて櫛田入りを行う予定となっています。

新天町の子供山笠も2日目を迎えました。今年は日程の都合上、2週1日ずつに分けての開催となっており、今日はその2週目の山舁きとなります。

気温も高いため、時折大人が子供たちに水バケツから豪快に水を掛けます。水が掛けられるたびに子供たちは大騒ぎ。それを撮影する親御さんの姿がたくさん見られました。

午後3時前、新天町子供山笠がスタート。威勢のいいかわいいオイサの掛け声がアーケードに響き渡ります。

ソラリアステージに舁き入れた後、三越百貨店にも舁き入れて、子供山笠が表敬訪問を行いました。