山笠ニュース & レポート YAMAKASA NEWS & REPORT

山笠ナビ山笠ナビ通信山笠ニュース山下良平福岡個展”SESSION”にて博多祇園山笠の絵が展示中です

山下良平福岡個展”SESSION”にて博多祇園山笠の絵が展示中です

160520-11

福岡市中央区春吉(ホテルニューオータニ裏)にあるTAGSTÅ GALLERYにて、”現代絵師”こと山下良平さんの福岡個展”SESSION”が本日5月20日より始まりました。
展示されている作品に博多祇園山笠をテーマにした作品があるという事で、さっそく取材してきました。

山下さんは1973年生まれの福岡県筑紫郡那珂川町の出身。現在は横浜にて「躍動」を一貫したテーマに絵画作品、イラストレーションを制作されています。

160520-02

今回展示されている「Yamakasa」は、山下さんの山笠の記憶から生まれた作品だそうです。
山下さんは学生時代は追い山を見に行った経験もあるそうで、九州芸術工科大学在籍時には山笠の映像撮影した所から山笠に魅了されたとのこと。
「福岡出身ということもあり、山笠の作品もいつか発表したいという思いがあった」と話す山下さん。
今回の福岡個展に合わせて、山下さんが持つ山笠の記憶を形にしました。

160520-03
160520-05160520-04

飛び散る水煙の中から男衆と舁き山が飛び出してくるその構図は、映画を見てるような臨場感を表現した躍動感あふれる作品に仕上がっています。
この作品は2~3日ほどで出来上がったとのことですが、「溜めていたイメージがあったので2~3年かかりました」とのこと。

160520-06

会場には、山笠の絵以外にも、ライブペイントで描いた連獅子や、様々な作品が数多く展示されています。
山下さんはアクリル絵の具を使った作品が多く、アクリル絵の具が持つ厚みや味わいを変幻自在に操り、山下さんがイメージする「躍動」にキャンバスの上に”映像化”。
そのテーマから、スポーツを扱った作品も多く展示されています。

160520-07
160520-08160520-09

ラグビーをテーマにした作品は、アクリル絵の具にプラモデルのジオラマに使う「土」を混ぜて使っており、ラグビーの持つ質感を見事に表現しています。

160520-10

また現在、大阪環状線をラッピングしているデザインも山下さんが手掛けており、その原画も展示されています。

160520-13

今後は「テーマをもっと掘り下げた作品を描いていきたい、もっと深い部分の躍動を追求していきたい」と抱負を語ってくれた山下さん。山笠をテーマにした作品も、今後も描いていけたらと話してくれました。

山下良平福岡個展”SESSION”は、6月12日(日)まで開催されており、途中作品替えも行うそうです。山下さんもできるだけギャラリーにいるとのことなので、ぜひ足をお運び下さい。